第1300話 全く気付かず

俺は眉が薄いから、かれこれ10年ほど前から全剃りするようになった


だが色が黒いのと表情筋のおかげで、眉があるように見えるらしい


さて本日、16日振りに最寄りのスーパーに寄った


レジに並ぶと、担当は石田えり似の金城さん


「あっらぁ~久しぶり〜しばらく見ない間に・・・笑」


「ん?なんです?」


「あっ、つが・・・ううん何でもない、ごめ〜ん笑」


つが?

何だよ半笑いじゃないか・・・


それを、ウチに届いたAmazonの荷物を取りに来て、と下の娘に電話したついでに話す


「えっ何だろうね笑 気になるね〜」


30分後、娘が荷物を取りにやってきた


玄関の鍵を開け、娘が上がってくるのを待つ


『ぴんぽ〜ん』


「あいてるよ〜」


ガチャっと扉が開き、娘が入ってきた


「久しぶり〜16日振りだね会うの!うっわ真っ黒・・・って何、その顔?!笑」


俺を見るなり玄関で大爆笑している


「な、なに??」


「えっ鏡みてないの?晩年の津川雅彦みたいな眉になってる笑」


この16日間全く顔剃りしていなかったので、ハの字の白い眉が伸びていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る