第1083話 人それぞれ
「中東系の国は、割り込まれても怒らないんだとか。何でかっていうと『急いでる人を優先させるのは当然』なんだそうです。我々日本人は、時間に余裕のない生活に慣れ切ってしまってるってことなのかなぁ・・・」
近所のコンビニに一緒に来ていた坂下くんがそう言いながら
【1番くじ 残り12枚 フィギュア無し ラストワン有り】の張り紙を見た後、さり気なく俺のレジの順番を抜かす
だが結局3人手前の若いお兄ちゃんで完売した
坂「戻ってなきゃ買えてたかもなぁ〜」
いや事務所出る途中で俺「財布忘れた〜」って戻ったのですよ
それを待ってたから買いそびれたと。
「すまんすまん」
けどそんな嫌味言われるほど必死だったの?あんな、たかがフィギュアに。
事務所に戻ると谷やんが近づいてくる
「あっTさん、◯◯釣具の先着イベント行きました?」
「えっ?あっ!いつだった?!」
「昨日ですよ」
「なんだお前!昨日言ってくれよ!!」
「えっ、たかだか1,000円割引き券ですよ?そんな必死だったんですか笑」
お、おう・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます