第682話 他愛もない話

孫娘(小6)を塾に送る車内にて


「クラスに久保さんがいるんだけど隣のクラスに小久保さんがいて。5年に大久保さんもいるの」


「東久保さんとか、鹿久保さんって人もいる」


「どーしてそんなに久保さんがいるの?もし順番に並んだら誰が1番なのかな・・・」


「それは、あいうえお順じゃないの?」


「じゃあ"ただ"の久保さんが先頭かな?」


「久保さんはカ行だから、池久保さんとかが先だろうね」


「久保さん多すぎ。ていうか名字ってどのくらいあるの?」


「それ、前に誰かから聞いたことある。15万?30万だったかなぁ?」


「えっ?そんなにあるの?!」


「韓国だと名字は270くらいしかないんだって。中国でも2,000だって」


「日本ありすぎじゃん」


「珍しい苗字だと『鼻毛』さんとか、30人ほどいるらしいわ大阪に」


「ええ~っ?じゃあ私が鼻毛さんと結婚したら鼻毛リサなんだ。まあでも鼻毛リサでも良いけど。・・・あ、ジージの付き合ってた人、久保アリサだよね?」


「いきなり何を・・・そんなの誰から聞いたの?」


「ありさちゃん(下の娘)。私と同じ名前なんよーって言ってた」


「そういう情報を共有するんじゃないよ・・・」


「でもジージさあ、子供と同じ名前の人と付き合って、よく平気だね」


「そういう問題じゃないでしょ。たまたまでしょ。貴女が鼻毛リサになるとしたら、それもたまたまでしょ?好きな人がそうなだけで」


「できたら苗字『モナ』さんが良いなー」


「もな?何で?・・・あーはいはい笑」


「ていうかドイツ行くからって捨てられたんだよね?ありさに」


もうええっちゅうねん

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