第543話 ドッキリ

部屋に戻ると、上の娘と孫娘・孫息子が来ていた


3人を連れて石垣島まで行くのだ


今晩はウチに泊まり、晩飯に連れていく約束だ


「待った?」


「もうー遅いーお腹すいたー早く着替えてきてよー」


「はいはい待っててよー」


リビングでテレビを見ていた孫娘(小6)から急かされ、急いで衣類部屋に入る


電気を付け、着替えを取ろうとして、ふと気配を感じ、右手の仕事机を見る


うげ!!!Σ((((;゜Д゜)))))))


「さ、殺虫剤!殺虫剤!!殺虫剤〜!!!」


慌てて部屋から飛び出し、ダイニングの棚からゴキジェットを取り、すぐさま部屋に戻る


「何!何!何!?」


娘・孫娘・孫息子も付いて入ってくる


「見ない方がいい!部屋から出てなさい!!」


叫びながら俺は、机の上に殺虫剤の照準を合わせ、吹き


・・・なんだこれは?


俺の背後で3人が腹を抱えて大爆笑している


恐る恐る机に近づく


机の中心に向かって小型のゴキブリが30匹ほど、台の上を這ってい・・・るのでは・な・い。


「なにこれ」


娘「ミーノ笑」(カルビーの豆菓子。今回のは「黒豆」)


「・・・誰?こんなアホなことしたの。リサちゃん?」


孫娘に聞くと


「違うよぉ!この人だよぉ!!」


言い掛かりを付けられた孫娘がムッとして、大爆笑している母親を指差す


食べていたお菓子を割ったら "G" に見えたからと


わざわざ俺の机に割って並べて待っていたらしい


あんた子どもか・・・

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