第306話 誰やねん

外人客6名様を連れ、釣り遠征に出ていた


夕方5時、港に戻ったあと、和食の店に連れて行く


脳筋なのに英語を話せる宮里くんがお客を盛り上げている最中


食事しながら俺は、箸の入っていた袋を開き


それを正方形に切った後、小さな鶴を折って手に乗せてみせた


「Wow?!」


「Amazing!!」


これはなんだと聞かれたので「折鶴だ」と説明する


外人客は順番に折鶴を手に取りながら、感嘆の声を上げ続ける


そして店を出る頃には


俺の呼び名が「OTURU-SAN」になっていた


だれがおツルさんやねん

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