第77話 市の職員さん

打合せで対面した某市の職員のおじさんが、白のワイシャツの下にTシャツを着ているのだが


胸に大きく文字がプリントされている


結構、年配の方なんだが・・・


テーブルを挟んで座っている間、その文字が見切れそうで見切れなかったのだが


「それでは宜しくお願いします」


立ち上がり挨拶する別れ際に、ワイシャツが一瞬、ぴったり体にフィットした


「万放流」と筆文字のようにプリントされている


ばんぽうりゅう?・・・あ、何かの流派の人だったのかな?


数日後、たまたま同業の知り合いとその話になった


俺「◯◯◯市の産業政策課の◯◯さん、知ってる?」


「あー文字Tのおじさん?」


「えっ有名なん?」


「変わった人でしょう?何着てた?」


「万放流って・・・何かの流派かなって」


「ちがうちがう、それマンホール」

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