第3話 2/11 『これまでのこと』にもある

 自分は、人様の悩みごとノートを読んでそれにいかにも知ってるようなふりをして、それな、あるわぁと言って寄り添ったり、ああしろこうしろ、と言っている。

 もちろん、僕がクズで、相手を完全に信頼させてから手のひら返しをして裏切るとか、そんなことはしない。自分自身が同情を嫌っている節があるから、同情と言うのは控えるが、過去の自分を見ている気がする(しかし、僕よりも彼ら、彼女らが重篤な状況にいることは読んでいて分かる)のでそこのやる気があるからだ。

 しかし、僕が本格的にカクヨムへの飽きが生じたとき、そのように説諭することも同時に飽きる、というのは正直ある話だ。自分だって忙しいんだ、とか言い訳をして。それがいつになるかは分からない。

 

 そうしたとき、たぶん突然の失踪になる。完全に見放したことになる。それは、ここで予め謝っておきたい。しかしこの謝罪は自分への汚い保険だ。すまない。


 僕はめぐまれた中学にいた。不登校は三人、このうちいじめは一人。誰も妊娠騒ぎを起こさなかったし、髪を染めて学校に来ることもなかった。

 高校も同じ。姉の高校はスカートチェックがあるそうだが、こちらの三流進学校にはない。というか普通にみんな長い。僕の知る限り、不登校は三年の時に三人。僕と、男女それぞれ。精神を患ったのは僕だけ。二人は重病。僕も、二週間の戦略的撤退に収まった。二人は全く来ないけれど、嫌われてはいない。

 そんな貴族様かもしれない。



2/11付追記


 また別の話になるが、自分は、悩みごとノートが少なくない閲覧を受け、多くの☆が集まることを知っている。しかし、この乗り越えるべき苦境が、読んでいて楽しい、だとか考えさせられた、とかいった評価を多く集めていいのだろうか。自分にはそうは思えなかった。彼女(これは一人)のノートが彼女の最高の作品となったことに、僕は戸惑っている。一度は、他の作品に僕が☆を送ることでその作品の天下を終わらせたけれども、今日(2/11)また戻ると、作品はまた☆☆☆を得て、レビューももらって再び悩みごとノートは彼女の最高傑作の地位を取り戻した。


 自分はそのように自分の黒歴史が人からの注目が集まることは辛い。しかし、読者は気づいているのだろうか。頻繁にコメントをして励まそうとしている彼ら彼女らがいい人たちなのは、一ヶ月半(だけだが)彼ら彼女らがしてきた発言から分かるけれど。そのノートの人気を果たして上げていいのか? 自分だったらもっと、他の自分の文芸を見て欲しい。まあ、それは人のノートにしか口を出さない僕も言えたことではないのだが。

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