庾岳2  栢肆戦役

拓跋珪たくばつけい栢肆はくしにて慕容宝よりの襲撃を受け、大崩れとなった。この敗戦は相当にインパクトが大きかったようで、賀蘭部がらんぶ附力眷ふりきけん紇突隣部こつとつりんぶ匿物尼とくぶつに紇奚部こつけいぶ叱奴根しつどこんらがこの報せを受け、兵を集め陰館いんかんにて反旗を翻した。拓跋順たくばつじゅんが討伐に出るも大敗、数千もの被害を出す。


拓跋珪は拓跋順の敗報を聞き、庾岳ゆがくに一万騎を与え叱奴根らを攻めさせ、皆殺しとさせた。これにより軍内の不安は鎮められた。


しかし、更に離石りせきあたりの胡族の酋長である呼延鐵こえんてつ西河胡せいがこ張崇ちょうすうらが故郷を離れて平城に移住させられるのを嫌い、やはり兵を集め、決起する。庾岳は三千騎を率い討伐に出、呼延鉄を切斬り張崇を捕らえ、残党も山狩の上ことごとく追い払った。


こうした功績から西昌公せいしょうこうに封じられ、征虜將軍せいりょしょうぐんに任じられた。


さらに反旗を翻した張超ちょうちょう清河太守せいがたいしゅ傅世ふせいも討伐し、平定した。


庾岳にはぎょうの仮軍府の統括が命じられた。




官軍之驚於栢肆也,賀蘭部帥附力眷、紇突隣部帥匿物尼、紇奚部帥叱奴根等聞之,聚黨反於陰館。南安公元順討之,不克,死者數千人。太祖聞之,詔岳率萬騎,還討叱奴根等,殄之,百姓乃安。離石胡帥呼延鐵、西河胡帥張崇等不樂內徙,聚黨反叛。岳率騎三千,討破之,斬鐵擒崇,搜山窮討,散其餘黨。以功賜爵西昌公,進號征虜將軍。又討反人張超、清河太守傅世,並破平。以岳為鄴行臺。


(魏書28-7)




列伝のこの「タイムラインはもう全部頭に入ってますよね?」とばかりの進行がキツい。わかるかクソが! あー頑張って整理してこ……こいつが完成したら、もう少し拓跋珪周りの組織が見えやすくなるはず……

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