第7話

とうとう 恭介を『ジパング』に送り出す日が来てしまった。


光介と恭華から 恭介を受け取ったあと 恭華の妹夫婦の元に 飛び立った。



下の方で光介達が 叫んでいる

「邪神ちゃん バンザーイ !

邪神ちゃん バンザーイ !

邪神ちゃん ありがとう ! 」



はっ 恥ずかしい

だが 任されたからには 無事に送り届けなければ、と 気合いをいれたのじゃ。







[ ジパング]


世界の壁を 無事に越え 恭華の妹夫婦を探した


「 何処じゃ 恭華の妹夫婦は ?

うっかり 場所を聞くのを忘れたのじゃ

どうしようかのう ? 」


すると 付いてきていた 堕天使長 ミハエルが


「 こんなことだろうと 私が恭華から場所を聞いています 。 さぁ 邪神 ユリリン様 行きましょう 」




そうして無事 恭華の妹夫婦の所に着いた。


恭介を抱いて 恭華の妹に事情を 話した所

気持ち良く引き受けてくれたのじゃ。


近所には 同じ歳の 幼児もいるようだし

まずは 一安心と いうところじゃろう。


恭介のことは 仕事の合間に 観察するとして、たまには 人間のふりをして 遊びに来るのもいいかもしれん。


さて てぶらで帰ると 姉 エリリンが うるさいから、ジパングで 何か土産でも買っていくか。



そう 思った時 妾の頭に通信(テレパシー)がはいった。


大魔王である恭華からで 自分達にも土産を買ってこいとのこと。


ご丁寧に リクエストまでしてきたのじゃ


光介は ともかく恭華まで 妾の眷族けんぞく

したのは 失敗だったかもしれんのじゃ


妾のことを 少しも敬っている気配がしない

光介は『邪神ちゃん』などと 言いながらも 妾の事に気をつかっておるというのに 実にけしからんのじゃ。


だけど よく妾と遊んでくれるから許してやるのじゃ





え~となになに


ファイトのオレンジジュース、メロンジュース、ヘフシのコーラ、 カルヒス 、おーやお茶


ピザキャップのハイパーデラックスピザ

マックナイトのポテト トリプルチーズバーガー、ライトノベルが 〇〇冊 漫画が □□冊



「 いくらなんでも 頼みすぎじゃー ! 」


絶叫した妾は 悪くないのじゃー !





でも 買って行かないと 恭華が恐いので

ミハエルと手分けして かいそろえたのじゃ


ミハエルが

「 ピザは ピザキャップじゃないと 駄目なのでしょうか ?

近くに 『ピザだー』と 『ソラシドぴざ』があるのですが ?

ピザなんて 何処の店も同じだと 思うのですがこちらで 買いませんか ? 」



なんて 聞いてきたので すかさず

「 恭華が ピザキャップと 言ったのなら それ以外は駄目なのじゃ !


それとも オヌシが恭華から お仕置きをうけるのか 」



そうしたら ガタガタ震えながら

「 ピザキャップに 買いに行ってきまーす !」

と 言って 超加速のスキルを 使って走りだしたのじゃ






土産を 満載にして 帰ったので

エリリン も 恭華も機嫌が良かった



やれやれ なのじゃ !

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