シオンside ＊＊＊＊＊＊

宮廷魔道士をクビにされてしまった。

これ現実なの？

確認する為、頬をつねろうとするとリズに頭をど突かれてしまう。

「痛い‥。

　夢じゃない‥。」

私が朦朧としているとリズに胸ぐらを掴まれる。

「ねぇ、どういうこと？

　私までクビにされたんですけど！

　ねぇ、私に帰る家がないの知ってるよね？

　どうしてくれるの！！」

リズがマジギレである。

「そんなに怒らなくても‥。」

痛む頭を自分でなでる。

「ねぇ、何をやったの？

　ねぇ？」

ねぇねぇうるせえなぁ‥。

「私は悪くないのよ。

　きっと私の才能に嫉妬した謎の組織の仕業よ‥。」

リズに殴られる。

「痛いです‥。」

「ねぇ、本当の事を言って！

　ねぇ、怒らないから言って！」

もう怒ってるよね‥。

「いけ好かない上司に魔法で下痢にしただけ‥。

　死なない程度に手加減したけど、まさか入院するとは‥。

　なんでも大事な会議で漏らしたとか‥。

　プッ‥ざまぁ。」

ブチ

リズの何かが切れる音が聞こえるのであった。

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