#52 月輪熊の手記4
「『また、次の春に』と、約束をしていたね。
君に借りたままの本もあるなあ。
なんだか、いまさら思い出してしまったな。
君なら許してくれるかな。
ゆるさない、って泣いてくれるなら
これで良かったのかもしれないなあ。」
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