#38 人喰い怪物の証言3
きっと僕は誰にとっても人間だったから、
僕に掛けた言葉が返ってこなくなると
悲しむ人が、
怒る人が、
怖くなる人がいました。
皆、僕がその皆と同じ高尚な生物であると信じていた。きっと信じてくれていました。
苦しかった。
ふと
『ああ怪物に戻るときが来た』と思ったのです。
そういえば僕は怪物でした。
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