第13話 『逆転へ』
遊び場
著者:ピラフドリア
第13話
『逆転へ』
マンムーは氷のつぶてを放つがエースバーンにはほとんどダメージが入らない。
アキはその様子を見て勝ち誇る。
「血迷ったな! これでマンムーは倒れる!!」
宣言通り、エースバーンのかえんボールでマンムーは倒されてしまう。
これでお互い一匹ずつやられた状態だ。
だが、リンは不敵な笑みを浮かべる。
「まだ分からない? 私がわざとマンムーを捨てたことを」
リンは次に出したのはサンダー。
サンダーはでんげきポケモンであり、電気を自在に操ることができる鳥ポケモンだ。
ひこうタイプとでんきタイプの複合タイプであり、強力な技を多く持っている。
リンはサンダーをダイマックスさせる。そして巨大化したサンダーがフィールドに登場。
エースバーンのかえんボールを受け切る。そして放った技は、
「ダイジェット」
エースバーンは倒れて、さらにサンダーの素早さが上昇する。
「な、なんだとーー!!」
アキは衝撃の表情を浮かべる。
ダイマックスとはポケモンソードシールドで初めて追加された要素である。
ポケモンを巨大化させて、戦わせることができる。
メガ進化とは違い、特定のポケモンが変化するのではなく、全てのポケモンが使用可能である。
しかし、3ターンしか効果がないという弱点も持っている。
エースバーンがやられてしまったことにショックを受けるアキは最後のポケモンを繰り出した。
アキが最後に出したのはロズレイド。
ロズレイドはブーケポケモンであり、スボミーが進化して、ロゼリア、ロゼリアがさらに進化してロズレイドになる。
両手が赤と青の花なのが特徴のポケモンである。
タイプは草、毒タイプであり、サンダーには不利なタイプだ。
ここで勝負は決まってしまったのか。
サンダーの素早さはダイジェットで一段階上昇している。
それに目覚めるパワーがなくなってしまっているため、サンダーに対しての有効だをロズレイドは持っていないのだ。
この絶望的な状況でアキは笑っていた。
「ははははははは」
「何がおかしい」
「リン、私がなぜ、ロズレイドを残したか、分かるか?」
「…………」
まだここから逆転する方法があるというのだろうか。まだ奥の手があるということだろうか。
リンは考える。しかし、アキのこの状況から抜け出す方法が思いつかない。
一体何が目的なのだ!!
「教えて欲しいか?」
リンは唾を飲み、頷く。
「それはなぁ」
アキはポケモンの操作を終えて、ゲーム機を床に置く。
「私はこのポケモンが好きだからだー!!」
【後書き】
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