第10話 『最終レース』
遊び場
著者:ピラフドリア
第10話
『最終レース』
甲羅カップ最後のレース。コースはN64キノピオハイウェイ。市街地のようなコースで八の字になっている。
コース上にはトラックや車が走行しており、プレイヤーが当たるとスリップしてしまう。
かなり難易度の高いコースだ。
ナツミ以外はスタートダッシュを成功させて、レーススタート!!
リンは左側にあるコインを全て回収する。
マリオカート8ではコインは10枚手に入れることができる。そのコインはかなり重要な要素となっているのだ。
カートのスピードが上がったり、アイテムの出るアイテムが良くなったり、そのようなプラスな効果がある。コインはできる限り、集めた方がいいのだ。
「リンはやはりそこのコインを手に入れるか」
コインを取るのを諦めたアキがそんなことを言いながら、リンを抜かして前に出る。
ナツミは先程のレースの恨みでイロハを徹底的に狙う。しかし、やられてそのままのイロハではない。
後ろの方ではイロハとナツミの潰し合いが起きていた。
そんな中、アキとリンはどんどん進んでいく。
上位二人のデッドヒート。しかし、コインの枚数とコーナリングのうまさでリンが一位に躍り出る。
しかし、アキも負けていない。赤甲羅で休まず攻撃を続ける。
どちらが勝っても負けても、おかしくない状況。
だが、後ろでは潰し合いと車に当たる被弾で最下位争いをするイロハとナツミがいた。
二人は一周遅れになりかけており、前にいるはずのリンやアキがチラチラと背中を目撃している。
最終レース。リンとアキの戦いはさらに白熱する。一度甲羅に被弾したリンであったが、すぐにアキに追いつく。
そしてボム兵を前に投げて、アキを攻撃した。
突然目の前に現れたボム兵にはアキも反応できず、爆発に巻き込まれてしまう。
その隙にリンはアキを抜かして、ゴールをした。
「く、くやしー!!」
「ドヤ」
リンのドヤ顔にアキは悔しがる。
だが、レースはまだ終わらない。ここでやっとナツミとイロハも最終レースになった。
だが、一位がゴールしてから、30秒後経過すると強制的にレースが終わってしまう。
二人は必死にゴールを目指す。
しかし、壁やトラック。バナナなどにやられてしまい、最終的には二人ともゴールすることはできなかった。
「「チーン」」
そしてレースが終わる。勝者はリンだ。
こうしてマリオカート大会は幕を閉じたのであった。
しかし、まだ部活は終わらない。
「よーし、今日の部活はここまでだ」
ゲームをしまったナツミが教室の掃除をしながら言う。
「次回はもっと楽しいゲームをやるからな。覚悟しとけよ!!」
こうして次回の部活に続く。
【後書き】
次回はなんのゲームをやるのか!?
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