第4話 じゃあ、オリンピックの話でも
夏にオリンピックがあったのに、年が明けてまたオリンピックがはじまってしまった。オリンピックは4年に1度というイメージがあるので「頻繁すぎないか」と疑問に思っている藤光です。
ときどき時事ネタを織り込むと、あとでエッセイを読み返した時に「ああ、そういえばそんなことあったよね」と懐かしく感じることもあるだろうから、今回は時事ネタの『2022年冬季北京オリンピック』について書いてみようと思います。
本来はスポーツ大好きおやじなわたしですが、テレビのチャンネル権を奥さんと息子に握られているため、ほとんどオリンピック中継を見ることはできません。加えて、冬季オリンピックの種目は見たこともやったこともないものばかりで、夏のオリンピックと比べるとイマイチ「見たいな~」と思えないのも確かです。
ところで昨日のスノーボード・ハーフパイプ、平野歩夢選手の金メダル観ましたか? 人間ってすごいことができるんですね。超人だなオリンピック・メダリストというのは。たまたま奥さんが見たいというので(平野選手がイケメンだというわけ)、NHKで観戦していたのですが……最後の平野選手の滑走(「ラン」というらしい)の場面、サブチャンネルに変わってしまって前半を見損ねたのでした。ああ。
あれはなんとかならなかったの? ライブで見逃した人が万単位で出たんじゃないですかNHKさん。逆転の金メダル・ランになった滑走だったからライブで観たかった人も多かったはずです。
そうそう逆転金メダルだったわけですが、平野選手の2本目のラン。いろんなところから「ありえないジャッジ」という批判が寄せられたらしいですね。結果的に、金メダルが獲れたので丸く収まりましたが、あのまま銀メダルだったら将来に禍根を残すオリンピックになったかもしれません。
この「2本目の騒動」を伝えるニュースを見て思ったことがあります。
わたしはスノボのハーフパイプは、オリンピックのときにしか見ないので、ルールの詳細や、選手のレベル、選手の持ち技やその採点方法なんかは知りません。だから、2本目のランで実況のアナウンサーが「人類で平野しかできない技です」とか「得点が伸びません……厳しいジャッジ」と言っているのを聞いて
――へえ、そうなんだ。ジャッジはけしからん!
とその時は単純に思ってました。ぜんぜん知らないので、知っている人(この場合は実況したアナウンサー)の言葉を鵜呑みにしてしまったんですね。
結果的に3本目のランが素晴らしく、ことなきを得たのですが、失敗していたら……わたしはスノボ・ハーフパイプのことをほとんど知らないにも関わらず、オリンピックのジャッジに腹を立てていたでしょうね。
人の言葉を鵜呑みにしてしまう怖さ。わたしは、大袈裟にいうとテレビ実況に扇動されかけた訳で、ああ、事実の誤解やそれに基づくトラブルはこうして生まれ、拡散していくんだろうなって、オリンピックを観てて思いました。
もちろん、平野選手の3本目は文句なしの金メダル・ランだったと思います。
☆☆☆
三題噺のお題、まだひとつ空きがあります。我と思わん方はぜひ、リンクの近況ノートにお題をくださいませ。よろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/users/gigan_280614/news/16816927860626053118
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます