第2話 マインクラフトと彼
残念な話ということなのですが、本を買ったはいいが読まない――というのは残念な話でしょう。わたし自身、昨年の誕生日に自分へのプレゼントとして買った本、ぜんぜん読めてません(汗)三千円以上したんですけどね……いまは本棚の肥やしとなっています。いずれひっぱり出して読みたいと思います。
と……じぶんのことは棚に上げておいて、今回は息子の話をします。小学三年生になる息子はあまり本を読みません。自由時間に彼がやっているのは、ゲーム『マインクラフト』とYouTubeでマインクラフト関連の動画を見ることです。ユーチューバー・ひかきんのゲーム実況動画など見てます。もちろん内容は『マインクラフト』です。
集中力が続かないので、文字だけの本は読むことができません。ドラえもんの学習漫画なら読めます(マンガの箇所だけだけど 汗)。「ドラえもん科学ワールド」シリーズなど、わたしが読んでもとても面白い。藤子・F・不二雄さんの原作コミックがそのまま数話収録されているところが、わたしのお気に入りである。あ、親子そろって科学解説ではなくマンガを楽しんでいることがバレてしまう……。
オタクとしてのわたしはともかく、息子の父親としてのわたしは、もう少し彼の知識と教養の源となる本を読んで欲しいなと思うのですが、彼はまったく意に介しません。もちろん、そうだろうと思うんですよ。わたし自身子どもの頃そうでしたから(笑)
このあいだも息子が本を買って欲しいというので「なにの本がいいの?」と聞くと「マイクラの本が欲しい」というのです(がっくり)。『マインクラフト』の攻略本でした。
息子が遊んでいるのを、そばから見ているだけで詳しいことは分からないのですが、『マインクラフト』というゲームは、チュートリアルがほとんどなくて、どうゲームを進めていいか分からない不親切なゲームらしいです。説明書もついていないので、攻略本は必須でしょう。
街の書店で探したら――あるわあるわ、10数冊のマインクラフト関連本が。どれがいいのやら、ゲームをしたことのないわたしには見当がつきません。とりあえず、小学生でも読めるよう、すべての漢字にふりがなの振ってある簡単そうな本にしました。
――すべてふりがな付きなんて、小学生がメインターゲットなんだなあ。
買って帰ると、息子は大喜び。読むと『マインクラフト』について色々と新しい発見があったようで、「お父さん、この◯◯が◯◯でな、◯◯を◯◯したらいいらしい!」と熱心に教えてくれるのですが、わたしは(真剣に)ゲームをしたことがなければ、実況動画を見たこともないため、彼のいうことがさっぱり分かりません。
息子よ。『マインクラフト』に向ける半分の熱心さでいいから、学校の勉強にも向けてもらえないだろうか……。
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