3.11 日常を

海に漂う

声を持たない言の葉


波の彼方かなたから

波の此方こなたから


忘れ去られる時を

恐れている

そして

望んでいる


想いは心の底に留まり

いつしか思い出となる


此処ここにあることを

諦めるなと彼等は望む


勇気を

一歩を


新しい日常がくる


海に漂う言の葉は

一枚また一枚 空に帰る


波の此方こなたを愛しみながら


新たな日常を見守りながら

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