第6話

髪の毛を、バッサリと切った……。


《割とショートボブも似合う

  じゃん?よかった。》


ラインのブロックを解除して

一言だけ残した。


やきもきする。でも仕方ない。


渡すはずだった指輪を

昨日から、付けている。


指輪は……シルバーの結構な

ゴツめの、デザインだ。


あたかも、

《彼からもらいましたよ~。》 

的な?


そりゃ、強がりたくもなるよ。



ホントは……寂しいのにな?

甘えたくても



甘えなれない。

泣きたくても泣けない。



たった一言だけ。

《貴方が必要なんです。》


が、もう伝えきれない。


言えれたもんじゃない。

昨日も、うどん。

その前も、うどん。



ずっとずっと、インスタント

のうどん。


一日に、1色か2食で、

満足してしまう。



タバコを吸うと、夜空が

美しい。

昼間の空を見上げると……



雲や太陽の光が美しい。



鳥は、良いなぁ。気ままに

生きて行けるもんな?



とにかく、昨晩は、

少しでも食べれて良かった。



彼の人生だから。


もう。私は……交わっちゃ

いけないね?



夢の中の甘い時間は、


長くは持たなかったな?


プラトニックな純愛で

お互いが、純粋で楽しかった。




起きて、スマホを見ると

既読されていた。



《読んでくれたんだね?

   ありがとう》


彼は、もう誰かを抱いて

寝てるだろうな……。




現実を、そろそろのみ込もう。



今日は、病院の日。


傷だらけだけど……

タクシーの中では笑わなきゃ。



《苦痛》


だけど……生きなきゃ。


生きて、行かなきゃ。

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