「カプセル」によせて

つらい記憶程、悲しい思い出ほどずうっと残っていることありませんか。

そんなときって「早く消えてくれ!いっそのこと穴掘って埋めてやりたい」って思いますよね。

あれ、私だけかしら。


その一方で、すてきな人との思い出、甘い記憶などなど、ハッピーになれた瞬間はそっと包んで胸の奥にしまっておきたくなります。

タイムカプセルは懐かしい記憶を呼び寄せてくれる箱と私の中では思っています。

作ったことないんですよね。機会があれば作ってみたいけど、はて、どこへ埋めよう。

まずはそこから考えないといけませんね。


もしも広い広い庭があって、自由に使ってもいいよってことだったら、3区画に分けてカプセルを埋めたいです。

Aゾーンには、思い出したくない記憶たちを入れる。二度と出てこないように、近くにかわいらしい花々でも飢えようかしら。

でも、花がざらついた記憶たちで枯れてしまうかしら。どんなことがあっても枯れない強靭な花……。なんてないですよね。


Bゾーンには懐かしい記憶たちをしまいましょう。数年後に取り出すか分からないけど、大切に保管しておかなくちゃ。

友達からの手紙、思い出の本などを入れたいです。学生の頃は交換日記なんてものもやってました。カプセルにしまうために捨てずに取っておけばよかったかも。


Cゾーンには、大切な人からの温かい言葉や楽しかった思い出をそっとしまって。誰にも見られないようニ厳重に。

パンドラの箱のように、何者かが蓋を開むりやりこじ開けたら恐ろしい怪物が飛び出してくるみたいな仕掛けを考えたいですね。


もしもカプセルが作れたら、あなたならどんなものをしまいたいですか?すてきな思い出でいっぱいになるのか、それとももう二度と開けないものになるのか。

それはあなたにしか分からないでしょうね。

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