自身の定年は自身が決めるが己の意志ではない

@hityan777

一人目:会社員として、の在り方

とある公園で筆者は一人の男性と待ち合わせをしていた。

取材のアポイントと聞いて今回の方はわざわざ筆者の近所の公園まで来ると言い出して聞かなかったのだ。

「駆け出しの物書きさんかい?今時だと日にもあたらず、画面とにらみっこなんじゃないかい?心にもいいから外で行いましょう。きっと筆が進むはずですよ」

押し切られて負けてしまったが、ここまで気を遣われると、自身の手腕に対して自信が打ち砕かれそうになる。

ならば多くを聞き出し、手ごたえのある内容を書き上げよう―——

「こんにちは、八柳(ややぎ)さん、でいいかな?」

「うわ、はい!桂羽(かつらば)さんですか?」

ここで出てくる八柳、とは筆者である私こと、(仮名)八柳 孝太(ややぎ こうた)のことを指し

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