まいの毎日日記

ちーちる

第1話

電車のぬるっとした空気が冷えた頬をあたためる。つり革の雑菌が気になってさわれやしない。どこかに寄りかかった服たち。家に帰ったら洗濯しよう。隣の人が本を広げているのをみて読みたいなあと思う。人が良すぎて身動き取れないのでそのまま電車の揺れに耐え続ける。主要駅につき皆が降りてゆく。隅の席に座りやっとの思いで取り出したのは本ではなく参考書。近々本が読めていない。まあ今は勉強しよう。暗記が大切なこの勉強。参考書を頼りすぎず甘えずもっと、もっと積極的にかみつけ…

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