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「以前にそのぐらいの間、学校に来なかった事は?私、高校の時、三か月ぐらい学校さぼったよ」
確かに、そんな事もあった。
何故か、そんな彼女を呼び戻してくる役目に任命されたのも、今では良い想い出だ。
「お姉さんも、悪い子だったんですか?」
秋乃で良いよ、と彼女があざみに笑いかける。
「まあね。学校も、そこにいる奴らにもうんざりしてたから。男とつるんだり、クラブに入り浸ったりとか。そんな私を連れ戻してくれたのが、そこにいるくろかなんだけどね」
「ほんと、あの時はめんどくさかったわ。なんで、私がって感じだったし。大して仲が良かった訳でもないのに」
「今でも、感謝してる」
秋乃の笑顔が、何だか歯がゆい。
「へえ。同じ学校だったんですね。何か、いいな」
「もう、昔の話よ」
話が、脱線してしまった。
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