第14話 障害に感謝
私は、軽度知的障害とAD/HDを持つ
言わゆる発達障害者です
これまで、いろんな仕事に挑戦し
沢山の失敗と気づきを得て来ました
でも、仕事はなかなか上手くいきません
私が障害だからなの?と
自分をとても責めたり、卑屈になりかけたりもしました
私が、障害である事がいけないのかな
それは、私の勝手な思い込みでした
そういう状況になる事を、選んだだけ
そうならない状況を選べなかっただけ
選択の違いでした
自分は、これじゃいけないと、自分を否定し
普通の障害を持たない一般の人とおなじくならなきゃ
そんな思い込みが、先行し、他が私の中に入って来ません
ある日、息子も発達障害だとわかり、自分も再度検査を受け
高校生の頃にわかっていたのは、学習障害だけでした
何故なら、親からそれしか告げられなかったからです
自ら検査を受けた時、初めて知りました
私は、軽度知的障害とAD/HDを持つ
発達障害である事
だから、私はそんな自分を少しずつ受け入れました
私は、出来ない事があっても良いんだと
出来ない自分、考えが時々及ばない自分
いろんな出来ない自分を、否定から
受け入れるに切り替えました
だから、仕事も、一般求人から
障害者雇用で探す事にしました
いつもなら、一般求人で行って、出来ると思ってたけど、出来なかった
部署移動も、やる仕事が他にないから、辞めざるおえない
そんな、苦痛と不幸を繰り返ししていたのが
障害支援センターを頼ることにしました
障害者枠で求人も、探すのを手伝っていただき
その中から探し当てた、病院での仕事
書類選考の中、直接持って行くのも可
そう書いてあったので、持って行くと
面接担当の総務の方から、看護助手の仕事してみない?
夢が叶ったのもつかの間、採用されやってみると
2度の手術から、体力の落ちが、自分が思っていた以上に、激しく
仕事についていけず
あぁ、また辞める事になるのかな
困り果てて、障害者支援センターの担当の方に相談
すると、あれよと言う間に、元々の事務補助の仕事に早変わり
そして、辞める事無く、仕事を続けられる事に
改めて、障害になった事で、沢山の人の手を借りて
自分の今が、成り立って行く事
そうか、私は初めからこれで良かったんだ
この障害として生まれてきた事で
沢山の人の、助けや支え、援助を受けられて
私は、本当に幸せ者だな
この障害でなければ、この有り難さを
知ることも、体験する事も出来なかった
本当に、障害で、良かったな
私の障害にありがとう
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