第10話
カランカラン♪
「いらっしゃいませ」
やってきたのは友人のひとり、『山咲 凛』とその仲良しグループだった。
「せいがでるわね、麻木。あたしアイスコーヒー」
「こんにちは麻木くん、私ミルクティー」
「こんにちは、私もアイスコーヒーお願い」
「アイスコーヒー2、ミルクティー1ですね。少々お待ち下さい」
オーナーにオーダーを伝えると手早く用意される。それを俺がテーブルまで運ぶ。趣味の飲食店とはいえ、ちゃんと調理師免許を持つオーナーがすべての調理を担当している。
「お待たせしました。アイスコーヒー2つとミルクティーになります。ごゆっくりどうぞ」
「ありがと」
それでさー・・・・・
山咲たちの話し声が聴こえる。聞き耳をたてるつもりはないが、聴こえてしまうのは仕方ない。完全に無視していては他のお客さんの声まで分からなくなってしまうし。
「あ、店員さーん」
「はい、なんでしょう」
声を潜めて山咲が言った。
「例の転校生とアンタ、仲がいいってほんと?」
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