二日目:旭川中央図書館
小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。
新約聖書『ヨハネの黙示録』第六章
バスで旭川に戻ると昼食をとり、旭川中央図書館に向かった。
旭川中央図書館でも、閲覧したい資料が多数あった。しかし、午前中のトラブルを考えると、慎重に行動した方が良さそうだった。
こちらの検索機はNEC製で、レシートも発行される。しかし、PCでの検索結果と違うし、タッチパネルはどうも入力しづらい。何とか資料を探して、カウンターに依頼すると、資料は全て二階にあるという。
二階の閲覧室でリュックをコインロッカーに預けると、早速資料を出してもらった。
お目当ての資料は難なく入手出来た。
しかし、こちらの資料も少々際どい内容のもので、果たしてすんなりと複写してもらえるのか心配だった。
念のため、最初にノートPCに入力することにした。
ところがWi-fiが使えない。
Wi-fiが使えないと、クラウドにファイルの保存が出来ない。何故かローカルにも保存が出来ない。入力をして、後で保存することも出来るらしいが、ファイルの保全が心配だ。
何なの、このクソ仕様は。
設定をいじればいいのだろうが、買ったばかりでそんな暇はなかった。
煩わしい思いをして何とか入力したが、やっぱり心配だったので、結局、手帳に書き写した。最初からそうした方が早かった。
複写の理由を考えなければならなかった。ヤバそうだったら『人探し』と言うことにした。あながち嘘ではない。
カウンターに依頼をすると、難なく複写してくれた。理由の記載も必要なかった。質問もされなかった。旭川中央図書館の司書さんはプロだった。実際にどう思っていたのかは定かではない。
しかし、後で複写した資料を見てみると、ページを間違えていたことが判明した。
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