第5話彼女と別れる
あれは25歳の時であった。大晦日、近所の蕎麦屋で年越しそばを食べて、明けて元旦の日であった。
彼女は友人と年末年始を過ごすと言って、僕は独りでテレビを見て年越しした。
最近、彼女がおかしい。
土日はしょっちゅう外泊してくる。看護師に土日はないはずだが……。
些細な事でケンカして、僕は彼女の部屋を飛び出した。
それを機に、別れた。
9年間付き合ったがダメであった。彼女は頭が良すぎてバカな僕をいつも小馬鹿にしていた。
文句があるなら、看護専門学校じゃ無くて、大学受験してみろよ!
僕は年越しそばを食べると、嫌な思い出を思い出すからその年以降年越しそばは食べなくなった。クリスマスには14万円のバッグ買ってあげたのに、元旦に別れるとは……。
とにかく気性の荒い女だった。
仕事も、ホワイトカラーじゃないと認めなかった。
当時は団体職員だったが、服が汚れるので制服に着替えて仕事した。仕事こそ、貿易においての、警察の様な仕事で中古車のキズ、木材に荷役作業員がキズ付けたら、指差しさせて、カメラで写真を撮るとか、結構いい仕事だった。
給料は40万円に3万円足りないくらい。
元彼女から別れて1年後、2歳年下の男と結婚したという電話がかかってきた。
IT関係の仕事していて、給料は41万円と言っていた。
だから?
子供も出来たと言う。僕は新しい彼女はが出来た瞬間に元彼女の連絡先を消した。
あれから17年間過ぎたが息子は12歳になるし、幸せだ。
25歳で彼女と別れて、28歳でまた新しい彼女が出来た。
これが、成就しなかったら僕は結婚しないと決めていたが、しれっと結婚した。
恋愛は解がないから、難しいのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます