陽だまりの中に vol.3~いつか、言の葉の花束を貴方へ~

静野 ふゆ

第1話 言の葉たちが降ってくる

ひらひら、はらはらと

あたしの許に

言の葉たちが降ってくる

雪のように降ってくる


あたしはそれらを受けとめて

拾いあげて

掴みとって


並べて、付け足して、切り取って

紡いで、うたって、綴る


そうして

一編の詩に仕上げたそれらを

あなたに届けたい


美しくなくてもいい

誰もが素敵だと言わなくていい

ただ、あたしだけが紡げるものを

あなたに届けたい


それが

ここで

あたしにできることだから









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る