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帰宅後…
「…なるほど、家庭訪問か〜」
リビングにて、家族3人それぞれがソファに座った姿。小さく頷きつつ言ったのは帝都です。
そうなんです。新任とあって、あの夢路雅伯先生が、ちかぢかマグロ組各生徒の家庭を訪問するとのことなんです。
「で、どんな方なんだね〜、その夢路先生というのは〜」
向かいの史都に、帝都が尋ねました。
「とても美人でスタイルがよくって、常に微笑みを絶やさぬ素敵な先生です〜」
絶やさぬというか、ずっとそのまま、といった方が良さそうですけどね。
「なんと、美人とな〜。それはとても楽しみだ〜」
そう言われて黙っちゃいないのが、お隣の湖都さんです。
「なにを言ってるんですか、あなたったら〜。先生は遊びにいらっしゃるんじゃありませんよ〜」
笑顔で憤る、でも口調はいつも通りの湖都を横目に、
「あいや、そうだな〜…と、そうそう史都〜。その夢路先生の家庭訪問が始まるのは、具体的にはいつ頃になるんだね〜」
帝都、誤魔化すように話を変えるの巻。
「いちお〜、再来週からの予定だそうです〜」
「では、とっておきのお紅茶とクッキーで、おもてなししないとね〜」
「ママよろしくです〜」
はいっ、以上。楠家からでした。
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