お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ‼
私は、今日もアニメ通になるため一本でも多く作品観賞を重ねたいと思い【妹もの】に手を出してみた。
つまり「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ‼」というのを選んだ。…というかそうなった。
普段は、私の事に関しては没交渉な息子が、歴史の勉強になるから…と、それが録画されたDVDを貸してくれた。
(趣味を同じくする息子、私がこの趣味に入ることになったキッカケを作った息子…家族…)
ーーーこの戸張という翁は、つとめて健全な頭を保とうと気分転換に頬を両手でピシャリと叩いたーーーー
そして私は、上述の「おにすき」、何やらネットで下調べをしていたら「おちんこ」とも略してあることが知れた。
その「男性の局部」を観賞した。
……内容は、私が期待していた兄と妹の微ラブなコメディライフ……に近いものだったが、どこか違っていた。
そして……、そして息子の言っていた歴史の勉強という内容も分かった!それは、なんとも不謹慎の一言につきた!!
もう構成など気にせず言ってしまうと、息子のいう歴史は3.11の津波の事だった!
作中、最初の最初から日本地図が表示され、津波の危険が迫る場所…注意報は黄色、警報はオレンジで表示、さらにその色は点滅していて、
オレンジはご想像の通り被災された地域を覆っている。
それは10話だった。
怒りながら私はネットで調べた。
作品名の後、スペースキーを押し、津波、と打ち込み、検索してみた。
したらば何かトップに表示されるかと思っていたが、予想通りと言えば予想通り、動画サイトへの10話の津波を彷彿とさせるシーンアップロード…そう、図らずも作内では津波的表現があったのだ。
しかれども、このように検索サイトへ公然と載ってるところをみると、私の怒りは、ありふれたものなのだろうか…などと思いなおし………いや、何が『歴史の勉強』だ!!、私は再度沸騰した頭で、他のサイトの見出しをざっとーーー翁は文章を続けたーーー待て、ヤフー知恵袋の質問が眼に入って来た。
知恵袋の質問は、「10話は、放送されないんですか?」と。
ベストアンサーには、「tvkでしか放送されてない。」他は視聴不可能、配信や円盤などしか云々…というのが選ばれていた。
(なぜ…息子は、tvkの番組の録画を持っている…?ここは松が谷だぞ…)
ーーーー東京の上野近辺に翁は一軒家を構えていたーーーー
ーーーー(一体これは違法な手段で手に入れたものではないのか?私達一家がtvkの領土内に住んだことは無い。うむ…もしこのDVDが犯罪的代物だったら息子の処遇をどうするか……)
…しかし戸張の翁は息子が怖かった…カチンとくればすぐに暴力を振るう息子が。…よってこの件に関しても他の種々雑多の他の事と同じように、彼を黙殺することにするしかなかった…ーーーーー
ーーーー(息子は、何をするにも、まだ学生であるし精神的にも若すぎるから…)自身をそう無理矢理納得させるーーーー
私は最後まで、少なくともTV版は観た。
しかし息子の事は、怒っている。
夜にでも息子に説教しようと私は考えている。ーーーこれは噓も方便だったーーー
しかし以上の出来事は私が新参者だから知らなかっただけであって、他のアニメヲタクの方々には、もはや数多の事件の中のたったの一つかもしれない。
それで不快な思いをさせたら失礼であるし、何か言ってこられた場合、私は平身低頭な弁を述べさせていただく。
ーーー薬漬けだった過去を持つ精神病者の為の文章セラピィ…戸張翁への処方ーーー
(一応、先生との約束は守っている。あそこは薬を出さないからな。私はその偏屈なところが気に入ったのだった…)
私はーーー翁は文章を続けたーーーこの作品ではクラス委員の子が気に入った。就中黒パンストなぞは、個人的にフェチ的満足を与えてくれ、その道に開眼させてくれたと言っても過言ではない。ーーー過言だったーーー
なんとかXとか呼ばれていたが、この子が「おにすき」内の私の推しになったかもしれないだろう。
ーーーー(1500文字…微々たる文字数の上昇。怒りに任せて書いておいて言うのもなんだが、そんな中でも、少しはうまく纏められただろうか。果たしてもう載せてしまった…不安だ。けれどもこのセラピーを続け快癒を目指す…)
(しかし3.11か…あの時は、まあPCのモニタが万年床に、どさりと落ちる…という程度だった…【何もないこの私の部屋の事のみ】を思えば)
(しかし怒りを起爆剤にするという古典的創作法は、意図してないにしても、やめるべきだな…本日の教訓だ)
色々の思いを参照していたら、いつしか翁は若者向けのゲーミングチェアに、もたれかかって午睡に入っていった…ーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます