第488話 元々、出不精でコミュ障

 よく社交的な性格と思われる。

 しかし、そうでもない。

 というか…きっと、そうではない。

 結構、引き籠る。

 親戚とか来ても部屋から出ない。

 銀行の営業が家に挨拶に来ても出ない。

 そして人見知りである。

 初対面からグイグイ来られるのも苦手。

 明日、コレやろうと決めないと部屋から出ない。


 仕事が人と会う仕事だから仕方なく明るく社交的に振る舞っているだけだと思っている。

 だから人の会社に行くときは独りだと、ずっと会話のシミュレーションをしていることが多い。

 普段から何パターンも予行練習しているから会話に躓かないのだ。


 その反動で仕事が終わると無口である。

 Lineとか必要以上にしない。

 誰かを気軽に誘えない。

 誘う前にメッチャ考える。誘い方を考える。

 相手が断りやすいように誘う。

 OK貰うとキョドる…どうしよう?ってなる。

 適度に誘われたいし、最初は遠慮で断るから2度くらい誘って欲しい。


 面倒くさい男なのである。

 仕事の誘いは2つ返事でOKである。

 だから疲れる…。

 会議でもNoと言う、特に上のモノにNoという傾向がある。

 基本、自分より下にはNoを言わないし頼まれればやる、関係なくてもやる。

 そして上から嫌われている。

 だから疲れる…。


 器用に生きたい。

「桜雪さん、いつも楽しそう」

 そんなわけあるかい‼

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る