第468話 グイグイくるな

 戯れに『X』を始めた。

 まぁプラモとか猫とか、そんな他愛もない、やり取りができればいいな程度の感覚、そして入社6年目にして気づいた事実、会社のXあるんだ…へぇ~。

 フォロワー6人…やめればいい。

 いづれ担当になりそうなので予行練習も兼ねている。

 用語が独特で感覚的な操作が難しいな~と思っている。

 そして、色々な人にフォローされる。

 メッセージも来る。

 なんか全体的にグイグイ来る。

 苦手である。


 昨日は日本人の名前だったのだが、台湾人からメッセージが来た。

 なんか来月1か月、日本を観光するので僕の地元にも行くことにしたと言う。

 やりとりで僕を良い人と認識したのだろうか?

 まぁアニメ好きなら秋葉原がいいですよ程度の情報を与えていたのだが…。

 ツアーガイドを頼みたい。

「えっ?」

 仕事だから…と遠回しに断った。来るならXで知れせてくれれば観光地情報くらいは教えるよと返した。

 僕のLineが知りたいと言う。

 やってないと嘘を吐いた。

 なんか僕と友達になりたいと言う。紳士的で親切な気がするそうだ。

 グイグイ来る…。

 教えないけど…グイグイ来るの怖い。

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