第400話 バリアフリー
昨今の建築は障碍者の方にも配慮した設計になっている。
本当に100%満足か?と問われれば、そうではないのだろう。
スタッフの手も借りねば成立しないということもある。
自分自身、数えるほどではあるが、手助けをしたこともある。
高いところの本が取れないとか、そんな程度のことではあるが…。
僕は小学生の頃、イジメをしていた。加害者側だ。
被害者側には、何の落ち度もない。
揶揄いの度が過ぎたのだ。
彼女は、酷い子供時代だったろうと今は容易に想像できるし、未だに僕の心には後悔と懺悔の気持ちが残っている。
幸いと言えば間違いなのだろうが成人してから謝罪する機会があった。
彼女は許してくれたが…僕は未だに後悔している。
車いすで施設を利用したら…施設名を出して対応に不満を漏らした人がいた。
炎上したそうだが、施設側への養護と批判、どちら側も言い分も意見もある。
僕のイジメは100%僕が悪いのだ。
そういう人間だから思うこともある。
障碍者は必ず人の手を借りなければならない場面がある。
それに健常者は気づけないことがある。
だから声を上げることが本当に大事なのだ。
だから、その声をワガママで片づけるべきではない。
イジメの件も結局、僕を止める人がいなかった、生徒も先生もだ。
バリアフリーって施設・設備に頼ることではない気がした。
利用する人すべてに求められていることのような気がする。
スタッフだけが対応するから無理があるのであれば、
その場にいる利用者が手を出せばいいのだ。
車いす、1人では持ち上げられないからね。
バリアフリーって仕組みじゃなくて環境なのかなと思う。
イジメも同じかな…仕組みじゃダメなのだろう。
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