第384話 結果違いはない

 会社勤めをしていると若い世代とのギャップを感じる。

 時折、若い人と出張ということもある。

 会話の随所に違和感を感じたりするのだ。


「桜雪さん遅刻することあるじゃないですか」

「うん、まぁ僕はないけどね」

「この前、遅刻したんですよ」

「そう」

「そしたら部長に怒られて」

「そう」

「突発で早退ばっかしてるヤツに言われたくねぇなって思ったんですよ、同じことじゃないですか」


 で考えた。


 始業に30分遅れるということと、半日しか努めないことの差って?

 時間で言えば遅刻の方がマシかもしれない。

 彼は、そう言いたいのだろう。


 だがきっと…社会的にダメなのは遅刻のほうなのだ。


 生産性と目線から判断すれば遅刻の方が遥かに生産性は高いと言えよう。


 そう考えると、社会常識なんてモロいものなんだな~と思う。

 出勤してりゃ真面目か?

 そうでもないんだけどな~。

 突き詰めれば結果が同じなら方法なんて意味を成さない。

 こういう考え方を受け入れることが大事なのかもしれない。

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