第364話 余震が…

 1月3日 余震が多い日であった。

 グラッ…と揺れると身構える。

 というか緊張感が抜けない。

「家…持つのか?」

 もう一回来たら倒壊するんじゃないか?そんなことが頭の片隅から拭えない。


 明後日から仕事だ。

 事前情報だと会社の空調は壊れたらしい。

 場所によっては水漏れもあるようだ。

「出社しても電気は入れるな」総務部長から連絡は受けている。

 遠回しに言うと出社はしろということだ。

 さすが漆黒企業である。

 出社できるか?などと言わない。

 出社前提なのだ。


 チョビさん…コタツの中が避難所になったらしい。

『桜雪…ちょっと久しぶり』

 昨日は2階へ上がってきたが今日は余震が続いているので1階のコタツから出てこない。



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