第361話 はいはい…そういう店ね

 珍しくお昼を食べようと思った。

 客先に年末の挨拶に寄った帰り、普段から喰わない昼食とやらを食べようという気になったのだ。

 1日1食…だけど体重は加速的に増加していく物理の不思議を日々、体感している桜雪。


 気になっていたラーメン屋に立ち寄った。

 年末なのに駐車場が空いていたからだ。


「この時期に駐車場が空いている店って…」


 そんな不安も感じた。

 師走は、どの店も忙しい…わけでもない。

 時間は13:30…この時間で空いているラーメン屋か…。

 男は一生チャレンジャー‼


 自動ドアを開けてわかった。

「とんこつか…臭いな…帰りたい」

 1歩踏み出して気持ちが折れた。

 ヌルヌル…。


 どうやら本格的な「お豚様」

 とんこつ風は大丈夫、だけど本格的な「とんこつ」は苦手。

 仕事で九州行くから知っている。

 ガチのヤツは食えねぇ‼


「塩を…」

「はい、麺・油・濃さどうします?」

「普通で…」


 油…熱すぎだろ…。

 人生で一番、熱いノリを喰った日であった。

「ノリが油で熱い‼」


 予感はあった。

 21:16分…油の過剰摂取による腹痛を確認‼

 エマージェンシー‼

 パターン・ブラウン‼ 下痢です‼


 23:42分…完全に沈黙…就寝。

 そんな日だった。


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