第332話 それ、みたことか

「うん…もう大丈夫かな?」

 皮膚科の先生に卒院を告げられた。

 行きたくないのでいいのだが…背中…ブヨブヨと腫れているんだが?


 それから4日後…

「なんか痒くて痛いような…」

 ビチッ‼

 掻いたら…皮膚が破けた。

「……ほらね…」


 もう面倒くさいから、見えないままに腫れている部分を指で圧す。

 当てていたティッシュを見ると血と膿…脂肪の塊。

「見えないからいいけどさ…なんかゾンビ気分」


 出すだけ出したっぽいから、もういいか…。


 消毒だけしときゃ治るだろ。

 最初から切ればよかったんだよ‼


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