第296話 弱いの?

 熱中症に注意なのである。

 昭和な僕、学生時代の部活では「水飲むな」「暑いからなんだ」

 つまり暑さに対して立ち向かう精神を養うことが練習であった。

 つまり暑さで倒れないことが部活だった。

 一部の文化部も同様である。

 器楽部とか炎天下に外で練習していたりした。

 しかも倒れるヤツなんて滅多にいなかったのだ。

 倒れれば負け組だからね。

 倒れれば練習が足りないと言われ怒られるのだ。


 しかし今は随分、変わったそうだ。

 水を飲め、適度に休憩、練習時間は短く、無事帰宅まで気を使われている。

 そんな気を使われていて、倒れるのだ。

「弱いの?」

 昭和の人は、大概そう思うのだ。

 しかし人間の身体って、そんな短期間で変わるものなのだろうか?

 2~3世代くらいで、そんな弱る?


 思うに…昭和より環境が劣悪なんじゃない?


 そう考える方が納得なのである。

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