第109話 エコとか限界がある

「アイスのスプーンは有料です」

「なに?」

 パナップの話である。

 スーパーで売っていたのだ、白桃とグレープ、イチゴの3種だけだが…。

 当然、買い占めたわけだ、全部で10個ほどしかなかったしね。

 そして無人レジのコード決済を済ませ、レジの人にアイスのスプーンをくれと言ったら…冒頭である。

「スプーン有料になったんですか?」

「はい」

「売り場にスプーンなんか無かったけど」

「画面で数量を入れ購入してください」

「はい?」

 その時点で結構ムカついていた。

「コレ用の長い木のスプーンは、どこに表示されるんですか?」

 結構キツめの口調で聞いた。

「……あ~、それでしたら無料であります」

「じゃあ、アイス用のスプーンって、なんのことを言ってるの?」

「プラの~」

「木のスプーンはタダなんですよね‼」

「はい」

 普通、木のスプーンじゃないでしょうか‼

 ハーゲンダッツくらいじゃないでしょうか?プラでただのスプーンって‼


 もうエコ、エコうるさいんだよ‼

 そんなに自然が好きなら裸で暮らせ‼

 葉っぱで服作ってかぶれろ‼


 先進国にエコなんて無理なんだよ‼

 自然を壊して人間は生きてるの、それを自覚することがエコなの‼

 バカみたいに脱プラすることがエコじゃねぇんだよ‼

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