　私は天邪鬼である。

　子供の頃から基本、少数派である。

　反論が好きなのだ。

　損をする性格である。

　ゆえに…

「看板メニューを超えるメニューがある店を探す」

　最近では『角煮ラーメン』をウリにしている店で『炒飯セット」を見つけ出した。

　そして今日…

「タンメンだったのか…盲点…コレは盲点…」

『○○特製ラーメン』地元のラーメングランプリとやらで2年連続1位のラーメンを超えたメニューが隅にヒッソリと載せてある『タンメン』であったのだ。

「クソ美味い…ココのタンメン、クソ美味い」

　完食し、お会計のときに

「タンメン美味しかったです」

　店主の顔は微妙であった…。

　なんだか、人から好かれない理由が少し自分で理解できた気がした。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい