第68話 チョビさん怒る

 母親が腕を骨折して入院することになった。

「さて困った…」

 色々と困った問題があるのだが…何より問題なのは『チョビさん』である。

 僕は休みが無いし、そもそも帰宅も遅い。

「チョビさん、今日からしばらくは留守番ですよ」


 初日は早めに帰宅したのだ。

 ドアを開けた瞬間に玄関で不服そうに鳴くチョビさん。

『桜雪ー‼ なんか独りだったよー‼』


 不安だったのか、ご飯もあまり食べてない。

「これは困ったことになった…」


 慣れるのだろうか?

 というか慣れてくれチョビさん。

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