第13話 学園内での二人のルール①
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私、摩耶友理奈―――。
そして、神楽祐二、洞泉江奈、久遠寺優紀、そして藍那紗理奈先輩……。
この5人の前世は異世界に住まう者だった。
私は奴隷商人に売られる寸でのところで、魔力を与えられ、「
そして、神楽は勇者、江奈は僧侶、優紀は賢者、藍那先輩は魔法使いとして、私と対峙することとなった。
私は世界を恨んだ。女神を恨んだ。
私はカグラと世界樹で
そして、時が過ぎて、遂にカグラは私と対峙する。
すでに私自身、幼少期の面影などどこにも残っておらず、彼から私のことを思い出してくれるはずもなかった。
さらに長い年月は、私の心の奥底にあった記憶すらも霞んでしまうものとなっていた。
カグラの最後の一撃を喰らい、私の身体から魔力の力が抜けていく。と、同時に自分の在りし日の姿へと変わろうとしていく。
―――人? これは人の姿……。
しかし、それも魔力に蝕まれており、ボロボロと朽ち果て始める。
―――私には、恋をするという当たり前のことすら認められないのか……。
最後に私は力を振り絞り、朽ち果てる身体でカグラに近づこうとする。
だが、魔力を失った私の身体が力を維持することなど不可能で、それもまたすぐに不可能と知る。
私は玉座の階段から降りようとして崩れ落ちる。
そして、その目の前にはカグラの指先が――――――。
―――届いて………!!!
私は懸命に腕を伸ばした。
指が触れた、と、私は感じた。
が、それは幻であった。
指があれば、届いていたであろうはずだった。
だが、触れる直前に指は朽ち果てて、その原型すら留めておらず、触れることすら叶わなかった。
―――女神様、魔王にされたこの私には幸せは、与えてはもらえないのでしょうか……。
朽ち果てていく瞳からは涙が零れ落ちる。
が、その涙すらも朽ちる。
―――もしも、生まれ変われたら、この恋を成就させたいな……。
異世界を震撼させた
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朝、目が覚めると、目の前に「大しゅき」な彼氏がいたら、みんなどんな反応をする?
私? 私は摩耶財閥の長女であり、跡取りとも言われる令嬢なのよ。
そんな私が恋に堕ちてしまうなんてことがおありとでも?
そんな下世話なことがあるわけないではありませんか…………………。
………………うそ。ごめんなさい。
私、摩耶友理奈はもう、神楽祐二にゾッコンです。
好きです! しゅき、しゅき、大しゅき♡♡♡♡♡
……そんなの当たり前じゃない!
突如、私の瞳は蕩けそうに彼の優しい寝顔を見つめ、そして、私の顔は「うへへ……」と漏れ出してしまった声と一緒に、きっとエッチな顔をしていることだろう。
うみゅ………。
はしたないですって!?
そ、そんなの彼氏がいなくても、最推しのアイドルが目の前にいても同じことが言えますか!?
きっと言えなくなるわ!
私の気持ちは今、そういうものになってしまっているの!!!
め、目の前には、祐二の唇は小さく呼吸をしている。
―――ああ……。許されるよね? 今、キスしても許されるよね!?
そ、そりゃ、摩耶財閥の令嬢である私がそんなはしたないことを……なんて思われるかもしれないけれど、もう私と祐二は恋人同士なんだから、問題ナッシングよ!
私はその唇に吸い込まれるように唇を移動させる。
が、私の思い通りにはならない。
いや、妨害が入れば最悪だったのだが、そうではなく、事態は斜め上方向に突き進んでしまう。
祐二は私の背中に腕を回し、そして、両足に祐二の足が絡んでくる。
―――ちょ、ちょっと待って!?!?!?
私は祐二によって抱き枕の様に抱かれてしまった。
祐二は転生してからは、陰キャオタクっぽいキャラになってしまっていたけど、それでもさすがは男の子である。
絡みついた両腕と両足から解放してくれそうにない。
「……ちょ、ちょっと!? こんなところ、みんなに見られちゃったら、大問題になるわよ!」
そう。
私たちは先に起こした私の暴走事件(
まあ、私と黒崎先生は自宅から通学・通勤しているので問題なかったのだが、神楽祐二、洞泉江奈、久遠寺優紀、そして藍那紗理奈先輩の4人はさすがにそうはいかなくなり、ウチの資金で学園近くの一戸建て住宅を買い取り、共同生活となったわけ。私も父親からは勘当に近い処分だったが、母親が祐二のことを紹介すると、気に入ったようで自宅からは追放するが、社会生活(お母様はどうも愛を育めとかちょっと違った方向を応援してるけど……)を学ぶようにこの一戸建て住宅に住まわされることとなった。
で、私は夜な夜な彼氏の部屋にこっそりと侵入して、一緒の布団で寝ているわけである。
そういえば、最近、ひとつ呪いで分かったことがある。
私と神楽が離れると私の身体が淫れてしまうのだが、こうやって一緒にいると、「しゅきしゅき」オーラによって満たされて、下腹部が疼くことがなくなるのである。
てことは、一緒に寝てたほうが良いのよね!
でも、それにもハードルがあって、もしも、セックスをしてしまうと私は死ぬというオマケ付きの呪いだったりするのだ。
もう、最悪!
何て考えている間に、神楽は私の首筋や頬にスリスリと愛でてくる。
さらに私の体臭を嗅ぎ始めた!?
―――お風呂には入ったけれど、さすがに起きたらシャワー浴びるの! だから、汗臭かったらどうしよう……!
「むにゃ……いい匂い……」
―――あ、そうなんだ。
私は神楽の寝言のような呟きに安堵の表情を浮かべる。
が、私はその時気づいた。
私、今、ネグリジェ一枚しか着てない!!!
そもそも実家では、下着は履かずに寝ていた私は、普段からネグリジェだけ着て寝るというのが当たり前だった。
しかし、こんなことが起こるなんて想定しているわけがない!
私は何とか身体をくねらせて、脱出を試みるが、失敗に終わる。
それどころか、その影響で、ネグリジェの肩ひもがするりと下がっており、チラチラと薄いシルクの布の下から、私の双丘が顔を出し始めている。
―――ちょ、ちょっと!? これはさすがにマズいよ!
私は藻掻こうとするが、それもムダ。
そして、さらに最悪なことに気づく。
私の下腹部に何か固い物が当たってる……。
―――も、もしかして………。
私の股のあたりを、ゴリゴリと力強くて硬いものが触れてくる。
―――あ、しょこ……気持ちいい……♡
思わず気持ちが淫らなほうに持っていかれそうになる。
が、私は瞬時に現実に意識を戻そうと必死になる。
ここで堕ちてはダメ。
が、エッチが大好きな祐二にはきっとラッキースケベの星が上空に輝いていたのかもしれない。
クンクンと匂いを嗅いでいるうちに、シルクのネグリジェに鼻頭が引っ掛かり、そのままペロンと私のおっぱいがむき出しになる。
「………ひぃっ!?」
そこで何かに気づいたのかピタリと顔を止める祐二。
「ね、ねえ……起きてるんでしょ? もう、止めてよ……」
が、どうやら本気で寝ているらしく、今度は私のおっぱいに挟まれるように眠ってしまう。
はぁ!? ちっぱいのくせに挟めてるのかって!?
べ、別にB~Cカップはあるから挟めるもんね!!!
もしかして、幼児退行してる?
と、思った次の瞬間—————。
身体の芯から一気に快感が押し寄せてくる。
そう。エッチな祐二は私の先っちょに吸い付いたのである。
「………ふあぁぁぁ………♡」
だ、ダメだ……。もう、頭のてっぺんまでゾクゾクが止まらない。
ちゅぱちゅぱちゅぱちゅっちゅっ♡♡♡♡♡♡
「こ、こんな抱き枕だったら毎日だってなるぅ♡」
私は性欲丸出しな祐二の頭を抱きしめて、そう叫んでしまう。
が、この私にとっての幸せな時間がそう長く続くことはなかった。
「ん~~~、江奈………」
「はぁ!?」
突如、私の性感帯を刺激して、このまま性欲の海に溺れようとしたタイミングで他の女の名前を出すか!?
「祐二のバカァ―――――――――――――――ッ!!!」
私は思わず祐二の股間を蹴り上げてしまう。
そして、自由を得た私は祐二の頬をこれ以上ないくらいの力で叩いたのであった。
パチィィィィィィィィィィィィンッ!!!
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