ある朝

クースケ

第1話 ある朝

瞼を閉じてても 

その光を感じるほど、朝日の強さを感じた。

私は布団の中にいる。

寝起きがいいほうではなかった。


暖かい

そして…次に言葉を思おうとした時

パキという割れる音が、

私の考えを遮るが聞き覚えがある音に、少し心を躍らせた。


たぶん、卵を割る音...

徐々に記憶が遠のいていく....

再び眠りにいざなわれた。


次に意識がはっきりしたのは

卵の焼けた匂いが鼻をかすめたときだった。

(ん〜、いい香り)

リリカは心の中でそう思うと同時に心の中で

自信ありげに(やっぱり)と自己完結をした。


焼けた卵を想像するだけで美味しそう。

想像するだけで、じゅるりと ゆだれがでてくる


いつものようにリリカ専用のお皿に

タコたんウインナーと焼いた卵を添えている姿が目に浮かぶ

(うーん、早く食べたい。)


でもママの朝のおしごとは まだ終わらない。

パパにはこだわりのブラックコーヒー

美容にこだわるママは野菜のスムージー

そしてリリカには100%ミカンジュース。

をグラスに注ぎ


それを各々のテーブルの位置に置いていく。

そして慌ただしい朝食の準備を終わらせる。

いつもありがたい限り。

まだゆめみごこちの私と違い...

ママには感謝してもしきれない。


そうこう考えてるうちに

「パパ〜。リリカ〜。ご飯よ〜。早く起きなさい」というママの元気な声が聞こえてくる。





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