第7話 待ち合わせ
凛子
今日は、仕事が終わってこの隣町のイ〇ンモール街へ時間つぶししながらもついた時はまだ30分もあった。待ち合わせはイ〇ンモール前にある花々が植えてある一角である。だいぶ前だが買い物に来たことがある場所であるのですぐわかった。
そこにあるベンチに腰掛けて花々をみながら待つことにした
思えば、つうてん様とメールを交わすようになって2年半が経つ。
最初は、私は自分に自信がないハンバーガーショップの店員だった。それでも、ハンバーガー愛だけはあったので、急なシフトが入っても大半の仕事は受けていたが自分でも仕事ができないダメな奴だとわかっていた。周りからは煙たがられているって…。そんな時に、つうてん様が友達申請をしてくれた。
彼?自身も、ハンバーガー店で働いていると言っていた。そういう共通点もあって、次第に愚痴とか悩みごとを聞いてもらうようになっていき彼?の存在は次第に大きくなっていった。私が、店を辞めないで頑張れたのもつうてん様と店長のおかげだとしみじみ思う。
それでも彼?とのよかったら今度会ってみないかと送られて来たメール文を読んだとき、少し躊躇した。
単純にうれしい思いと、犯罪に巻き込まれたりしたらどうしようとか私に失望したらとか思いあぐねる。それでも今までのメールでの彼?の気遣いや言葉のやりとりを信じることにした。
今日は、今までで一番おしゃれをしている。押し入れから出した古いデザインの服は流石にはずかしいので、会う日が決まってから買い物に出掛けた。白を基調にしたブラウスと花柄のスカートに合わせる白のバック、安い買い物だけど今風である。それと最低限の化粧品。久しぶりの買い物で、楽しめた。誰かのためにおしゃれをしたいとか、少しでも綺麗になりたいとかっていう感覚が少しわかった気がする。
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