1.あとがき

 と、言うわけで「銀の魔女のお気に召すまま」でした。


 実際に執筆し始めてから一週間経つかどうかくらいであとがきを書いてるっていうのは、短編にしても結構ペースな気がしないでもない。そもそも短編であとがきを書くことが少ないって言うのもあるんだけど。


 気が付いている方もいるとは思いますが、本作は「10万字尺の構想を、短編用に組み替える」という作りで出来上がったものです。


 元々長編にするつもりだったとかではないのですが、作っているうちに話が明らかに長編向きになってしまって、それを何とか1万5千字という尺に収めたというものになります。


 このあたりはコンテスト規定によるもので、多分特に何もなかったら淡々と10万字くらい書いてたと思います。まあそれだと練らなきゃいけない設定とかが多いので、もうちょっと時間がかかったとは思いますが。


 本作が出来上がるまでの経緯については改めて創作論的に出そうと思っているので、ここでは割愛して、作品内容の話について少し。


 本作は、自分にしてはかなり珍しく……っていうか公開する、しないに関わらず恐らく初めてくらいの異世界ファンタジー作品です。


 異世界という話で言うと、一応「百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。」があるのですが、あれを「異世界転生」とするのはジャンル上の切り分けとしては正しいんですけど、個人的にはかなり違和感があるので、そういう意味でもかなり「正統派」な異世界を舞台にする作品は初めて、だと思います。もうちょっとSF風のものならいくらでもあるんですけど。表に出してないものも含めて。


 それに加えて、ヒロインはまあいつもどおり顔の良い変な女なんですけど、主人公がかなり特殊で、自分の作る主人公っぽくないなぁと書きながらずっと思っていたくらいだったりします。いや、根は割と一緒だとは思うんだけど。


 内容に関してはあまり解説をすることはしません(というか、まだここっていう通る道が決まってない部分の方が多いので、決めたくないところもある)。


 この作品が10万字尺だったとしても回収されない伏線もまいて、あくまで想像に任せるみたいな作りにしているところもちょっとあるので、その辺りも含めて、解説は控えようかなと。


 後は何だろう……正直、百合にする予定はありませんでした。


 だけど、あれよあれよという間に主人公もヒロインも女キャラになっちゃったので、まあ仕方ないかなぁって感じ。百合とラブコメしか書けない文字芸人。それが私、蒼風です。いや、書けないわけじゃないんだけどね。書いてて飽きるからやりにくいだけで。


 上述したとおり、本作は基本的に10万字尺を短編用に再編したものです。そのため、「10万字尺で書いて」と言われれば一応、出来る準備はあります(設定面をもっとかっちり決める時間は必要ですが)。


 ただ、恐らくは今月下旬くらいまではまだまだゆっくりするのと、書くにしても10万字のストックが出来てから毎日更新をするという形にしたいので、もし連載するとしてもかなり先だと思ってください。まあ、近いうちに、どれかしらの続きを書かざるを得ない状況になりそうな気がしてますが。


 それでは、またどこかでお会いしましょう。既存作も、単行本で言えば1巻完結くらいまでは書いてあるものがありますので、よろしければどうぞ。

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