恋ってなんですか

第1話 異性と同性

僕は男に生まれた。男だから強く生きなさい。結婚しなさい。

そんな風潮が未だに点在しているように思える現代社会だ。

近年では、同性婚やLGBTなどの方も増加傾向にあるようであるから

そもそも性別という概念が古いのかななんて思ってきているところだ。

余談は置いておいてそろそろ本題に入るとしよう。

僕の名は、秋星（アキボシ）という。僕は男に生まれたのだが、男でいる事が辛く

なってきているのだ。過去に絶望を味わって男でいる事が苦しくなり、

ドキドキや異性に対して抱く、期待・好奇心はどこかへいってしまった。

女子と男子。体のつくりは勿論異なるが、精神・思考も全くと言って良いほど

別物だ。女心というものは分からない。男を手玉に取る悪女もいるし、

純粋な行為をぶつけてきたり、天然な子、個性豊かな人格が存在しているクラス。

多方に目を向けてみると、男女が喧嘩していたり、抱き合っていたりする。

抱き合っているからといって付き合っているという事にはならないらしく

男女の友情ということらしい。まったく僕には理解しえない事ばかりだ。

そんな調子で僕の学校生活は始まった。