第5話 感染4日目
起床時の体温は前日に引き続き38度台。体はしんどいが、本日は午前診の担当日。もちろん、外来前には抗原検査を受ける予定であった。なので頑張って出勤する。咽頭痛が強いが、あまり咳嗽、鼻汁は強くない。前日と同様、朝の回診、カルテ記載を行う。
午前診の開始前に再度抗原検査を行う。この日の検査ではとうとうCOVID-19(+)となってしまった。潜伏期間を考えても、数日前に飛沫を浴びたのが原因と考えて間違いなさそうである。医局長、感染対策委員に連絡し、自分自身の患者発生届を作成。記載の詳細について、自分のことなので書きやすい。自分で自分を診断することはできないので、当日の外来担当医の先生にお願いし、先生のお名前で保健所に発生届を送付してもらった。
医局長より、速やかに帰宅を指示され、普段使っている(私のお小遣いで購入した)パルスオキシメーターを持って帰宅した。帰宅後は速やかに自室に籠る。体温は38度後半。寒くて、寒くて、でも暑い。この日より中等度の乾性咳嗽、鼻汁が出現し始めた。布団と毛布を重ね、静かに横になり保健所からの連絡を待つが、連絡はかかってこず。夕刻に厚生労働省から、「感染対策ソフトCOCOAに陽性の登録をするように」とのメールが届き登録する。
熱感が強く、本日の入浴はしないこととした。帰宅時に自分の仕事用PCも持って帰ってきたので、余計なこととは思いながら、深夜に米国株式を取引した。
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