22 車中のライバル


「案外、近くに住んでるんだな」


 ラジオも付けられていない車中で運転席の種田に話しかけられた月の体はビクリと思いっきり震えた。


 レックスの部屋で残業をした後、先に部屋を出ていた種田が正面玄関に車を回して待っていた。


 仕事が終わったら送って行くと言われた時は耳を疑い、実際に車を見るまでは冗談もしくは何らかの罠ではないかと本気で疑った。そして車に乗って以降、月の自宅の位置を確認した種田は無言で車を走らせていたので、月はこのままどこか危険な場所に連れていかれるのではないかと想像する程度には戦々恐々としていた。


 そんな精神状態のときにナチュラルトーンで話しかけられ、月は盛大にビビり散らかしたわけだが、すぐにどうにか自分を取り戻した。


「そ、そうですね。電車だと乗り換え一回ですけど車で直線的に移動したら結構近いかもしれません」


「一人暮らし?」


「い、いえ、母と一緒に住んでいます」


「じゃあ、今帰ったら夕飯が用意されてる?」


「それはないですっ。母は仕事で夜遅くに帰ってくるので夕飯はこれから自分で作って食べます」


「ふーん。じゃあ、急いで帰る必要は特にないな?」


「えっ、あっ、はい」


 反射的に素直に答えた後に何故そんなことを問うのだと考え、すぐにその答えを得た。


「時間をくれ、少し話をしたい」


 月はドキリとした。種田が自分を送る目的が自らと話をすることだとしたら、その話題は想像するまでもなく明らかだったからだ。


 出来れば話などしたくない、と月は思った。


 種田が話をしたいこと――――レックスに関する事を話すには月の心はあまりにも中途半端だった。しかし、種田の声はかつて聞いた事もない程真剣で、NOの返事はとうとう出て来なかった。








 種田は帰り道の途中で見つけたコンビニの駐車場にエンジンをつけたまま車を停め、コンビニで冷たい缶コーヒーを二つ買ってきた。運転席に戻った種田はその片方を月に差し出してきた。


 礼を言って受け取ったものの、月はそれを開けずに手に握った。コーヒーのパッケージには微糖の文字。月は甘いカフェオレ以外は苦手だった。


 種田はそんな月に気が付いているのかいないのか、すぐに正面に向き直り、運転席のシートに凭れ掛かって缶のプルタブに指を掛けた。プシュと小気味よい音が車内に響き、種田は一口それを含む。手持ち無沙汰な月はそんな種田の後ろ姿を無意識に見つめる。


 ワイシャツが薄いグレーだ。まだ日が沈みきっていない夏の夕暮れ時、月はそんなどうでも良い事を考えてほんの僅かな時間現実逃避をした。


 種田は正面を向いたまま話を始めた。


「まずは、今日は本当に申し訳なかった。悪気は無かったとは言わない。まして悪気しかなかった。五島さんが滑って転んで痛い目みて、そのまま掃除の仕事を無理矢理押し付けて、ブラック顧客になってそっちからこんな仕事辞めてやるって言わせるつもりだった」


 思わぬ暴露に月は目を丸くする。暴挙に及んだ理由は既にレックスから簡単に聞いていたが、本人に悪意のあった本心を包み隠すことなく語られると、半信半疑だった部分が急にリアルになって背筋に軽く悪寒が走った。ただそれよりも、基本敵意しか向けてこなかった種田の真摯な謝罪の言葉の方が意外で、月はどちらかというとそっちに衝撃を受けていた。


「いえっ、その、着替えを用意して頂きましたし、シャワーもお借りできたので、もう気にしていません」


 思ったままを口にしたつもりだったが、種田はあっさり受け入れてはくれなかった。


「かなり非常識な事を仕掛けた自覚があるんだが、何故そんな簡単に許せる? 普通だったらされた事にも、された理由にももっと腹を立ててもおかしくないと思うが?」


 言われてみればその通りなのだが、何故だか怒りは湧いてこない。何故だろうと思考して割と直ぐに答えは出た。


「確かに種田さんがしようと思っていた事を全部されちゃったらもっと怒っていたかもしれませんけど、結果的に私はただ転んでドロドロになっちゃっただけだったんで。それに直後にこれでもかってほど松田さんが怒ってくれたので」


 種田が鼻で笑う気配がした。


「本気で叱られる俺を見て同情したか?」


「……全くしなかったとは言いませんけど」


「お人好しな事だな」


 吐き捨てるような口調に月は軽く竦む。種田の言葉はどれもこれも辛辣で圧が強い。車内という狭い空間に気まずい沈黙が落ちて月の落ち着かなさと緊張が増す。


 しかも、種田は大きくて深い溜息を吐いた。


 そんなこれ見よがしな溜息吐かなくてもいいのに、と月は内心で種田を非難するが、勿論声には出せない。そんなチキンな月の心臓は次の種田の発言によって、いとも簡単に跳ね上がった。


「単刀直入に言う。レックスの部屋での家事代行業務を辞めて欲しい」


 それは種田がこれまでその言動でずっと月に求め続けていた事だ。その訳も検討が付く。それでも、自然と口から漏れたのは時間稼ぎのような問いだった。


「……どうしてですか?」


 種田はほんの少しの間の後にはっきりと言い切った。


「君が邪魔だから、だな」


「私はただの家事代行業者ですよ? 種田さんの邪魔になるようなことなんて――――」


「邪魔にならないというのなら何故レックスの部屋での仕事に拘る? 適当な理由を話して他のスタッフに代わることなど簡単だろう?」


「それは……一度受けた仕事なので、途中で投げ出したくないと言いますか」


 言いかけで種田が声を被せてきた。


「ゲイの恋路は取るに足らないとでも考えているのか?」


 思い掛けない問いに月は反射で声を張った。


「そんな事はありません!!」


「なら辞めてくれてもいいじゃないか。レックスにも会社にも君の心証が悪くならないように上手い事説明する。顧客が減った事で減給があるなら、新しい客を紹介だって出来る。メリットが欲しいのなら、イレギュラーの特別対応でレックスのファンだという君の母宛にレックスの直筆サインを贈呈してもいい」


 他にもつらつら月がレックスの部屋に通うことのデメリットやリスクまで語られる。そうして締めくくりに種田は平坦な口調を保ったまま、月の胸を騒つかせた。


「今言った条件を加味すればレックスの部屋に通うメリットはレックスという個人に何らかの執着を持っていない限り無くなる。五島さんはレックスのファンではないと聞いている。それなら、辞めても問題ないだろう?」


 言われた通りだった。辞めてしまった方が様々なデメリットから逃れられる上に新たなメリットまで得られる状況が成立している。


 しかし、月は辞めたいとはどうしても思えなかった。どんなにデメリットを羅列されようが、レックスに会えなったら寂しいと心が訴えている。それは紛れもなく月かレックス個人に執着している証で、つい先程自覚した自らの淡い想いとリンクしていた。


 そして月は今、不安定なライン上から踏み出すか後退するかの選択を迫られている。


 はっきり言ってレックスに対して特別な想いを抱く自分など意外過ぎて、自分自身で信じられないというのが月の心情だった。レックスと自分との具体的な未来など思い描いたことなど一ミリもない。それでも、会えなくなるのは嫌という想いは誤魔化しようがないほど明確に月の胸の内にある。


 自分があのレックスに恋!? 数か月前までディスっていたあのレックスに!?


 月は自らの頭を抱える。同時に何か返事をしなくてはと、発声するための言葉を脳内で探りながら運転席の種田に視線を向けた。


 斜め後ろの位置からは前を向く種田の横顔がちらりと見えた。真剣でどことなく苦し気な表情。振られてもなお想い続けるのは辛いはず。なのにレックスのことをまだ諦めてない人。種田の内心を思うと胸がぎゅっと締め付けられたが、それと同時に月は不意に頭に浮かんだ問いを吟味する前に口に出していた。


「種田さんは松田さんのどんなところが好きなんですか?」


「はぁ!? 藪から棒になんだ!?」


 種田がギョッとして振り返った。


「いや、お会いした当初から種田さんはこれでもかというほど松田さんラブだったので、どの辺に惹かれたのかなぁと。純粋な疑問が湧きまして」


「何で俺がそんな事を態々語らなきゃならない」


 むすっと目をすがめられ月は軽く怯む。ただ、ここにきてこれまでに種田にされてきた不遜な態度とつい先程仕掛けられたアレコレが一から十まで脳内再生される。散々な扱いを受けているのは自分の方なのだ。歳上の男とはいえ、態度だけを振り返れば思春期の少年と言っても過言ではない。そう思うと肩から力が抜けた。


「いいじゃないですか、教えて下さいよ」


「いやだ」


「……教えてくれなかったら、実はまだ滑って転んで打った腰が痛いって松田さんに訴えますよ」


「なっ!?」


「別に大した事ない痛みだからほっといても治ると思ってましたけど、労災申請でも出そうかなぁ。そしたら色々と詳細を会社に報告しなきゃいけないから、もしかしかたら状況確認で上司から松田さんに連絡が行ってしまうかもしれません」


「俺を脅迫しているつもりか!?」


 種田が目を剥いた。どう見積もっても機嫌が良いようには見えない表情を浮かべているが、不思議とさっきまで恐かったはずの睨みががもう恐くはなくなっている。


 種田は月にこそ態度が不遜で大柄だが、家事代行中に近くでその仕事ぶりを見た限り、電話対応などとても丁寧で、穏やかな話し方も出来る事を月は知っていた。加えてローションの片付けを途中から手伝いに来てくれた他のスタッフと接している様子は若いスタッフを纏めるお兄さん的ポジションでとても大人で落ち着いていた。レックス含めスタッフ皆から慕われていることも見ていてよく分かった。それまで種田を恐いと思っていた月はその光景に実は少しばかり驚いた。そしてその時は、きっと恋路に関してだけ熱くなるタイプの人なんだろうなぁと漠然と結論づけた。


 その結論がここにきて効いた。根は悪い人ではない。レックスも信頼している。今まで散々な扱いを受けてきた分の意趣返しを少しばかりしても良いだろうと、月は少し大胆になった。

 

「脅迫なんてしていませんよ。ただ、聞いてみなくなっただけです。まぁ、答えてくれなかった時にどうするかは考えます」


「君、さては、レックスの前では猫を被っていたな!?」


「人聞きの悪い。今は仕事モードを解除しているだけですよ。それに松田さんといると時々無駄に緊張しちゃうんですよ。その点種田さんにはもう散々睨まれて凄まれて意地悪までされたので、一周回って、力を抜いて話せているだけです」


 種田はうぐっと押し黙った。月に今までとってきた態度が悪かった自覚がそれなりにあるようで、気まずそうに正面に向き直った。


「……レックスは俺の存在を丸っと全て受け入れてくれた。それだけだ」

 

 意味深なと思いつつ、月は妙に納得してしまった。


「なんか、分かります」


 思わずポロリと口から零した言葉に、種田が吐き捨てるように「分かってたまるか」と言う。それに月は追いすがるように口を開いた。


「だって、松田さんって見た目と動画上のキャラクターのイメージと違って、凄く繊細に物事を考えてて、心が広くて包容力があるっていうのかな、とにかく懐が広い所があるなって思って。そういうところに惹かれる気持ちなら分かるなぁって――――」


 レックスが自分の名前を受け入れてくれた時の感情を思い出して、じんわりと月の胸が温まる。何故かレックスが投げかけてくれた言葉は警戒心の強いはずの月の心にすんなりと入り込み、沁み込んだ。


 何がそうさせたのかはまだ分からない。


 ただ、この日レックスが見せた普段と違う表情が胸に引っ掛かると同時に愛しいと思う気持ちが生じたことはもう誤魔化しようがなかった。


「――――松田さんにはちゃんと自分を丸っと受け入れてくれる、甘えられる人っているのかなぁ……」


 それは無意識に出た独り言だった。影のある表情が脳裏に浮かび、レックスは簡単に人に曝け出さない何かを抱えているのではないか、胸の内あるものを吐き出すことが出来ているのだろうか、と不意に疑問に思ったのだ。


「それは、俺じゃレックスが甘えられる存在にはなれないって言っているのか?」


 絞り出すような低音が車内に響いた。自分の世界に入りかけていた月がはっとしていつの間にか伏せていた視線を上げる。すると、種田が膝の上で拳を強く握りしめつつバックミラー越しに鋭い目で月を睨んでいた。


 やはり、怖さはもう感じなかった。


「いいえ。そんな事は言っていません。私は松田さんの事も種田さんのこともまだよく知りません。だから、松田さんが種田さんに甘えられているかどうかは分かりません。お二人の仲が良いこと、種田さんが松田さんを好きなこと、松田さんが種田さんのことを信用して大切に思っていることはこれまでのやり取りだけでも分かりましたけどね」


 緩く笑んだ月を種田はバックミラー越しにもう一度強く睨んだ後に目を逸らした。


「……話が脱線したな。それで結局、辞めてくれるのか? それともまだ辞めないというのか?」


 戻された話に、月は自分の胸に問うてみた。お前は辞めたいのか、と。そしてその答えの理由を。


「自分から辞めようとは思いません」


「何故だ?」


 誠実であれ、と月の中で声がした。


「――――私も松田さんが好きになっちゃいました」


 もの凄く言い辛いことのはずなのに、すんなりと口から出たのは既に種田がそれを月に公言していたからかもしれない。


 とにもかくにも、種田の要望を耳にし、その態度を目にしてなお、想われないことに同情はしても決して種田とレックスが上手く纏まることを認められず、もし取られてしまったらと考えるとどうしようもなく胸が締め付けられた時点でもう王手だった。


 だから月は、ライン上から一歩前に踏み出すことを選択した。


 ここまできたら余計な誤魔化しなど必要ない。月は極力明るい声で自分の立場を明言した。


「だから、種田さんはライバルですね!」


「何開き直ってとんでもない事宣言してやがる!?」


 種田の言葉遣いが思いっきり崩れた。気持ちは分かるが月としてももう退けない。


 何事も、やりたいと思ったことは全力で行う。


 それが今の月のポリシーである限り、敵前逃亡は許されないのだ。よって、強気を貫く。


「先に宣戦布告をしてきたのは種田さんですし、私がとんでもない事を言っているというのならお互い様です」


「それにしたってっ、今までそんな素振りアンタには殆ど無かったと思ったが!?」


「それが、今日気が付いて、たった今確信したので、出来立てほやほやの想いだったりします」


「なっ!? 勘違いだ! だから今すぐ忘れて、もう二度とレックスには近づくな!」


「嫌ですよ。勘違いなんかじゃないです。振り返ってみれば、私、結構松田さんのこと仕事中じゃなくても考えていた気がしますし」


 そこからしばらく二人でわぁわぁ一頻り言いたい事を言い合って、不意に互いの言葉が途切れた。月が次は何と言い返そうと思考している間に種田が先手を取った。ギリリと強めに睨まれる。


「俺が男で一度振られているからって調子に乗るなよ。レックスはなぁ、ゲイではないが、女とは付き合ったとしても保って半年、早ければ一ヶ月で別れたことだってある。でもって、前の相手と別れてから一週間くらいしか経過していないタイミングで次の女が出来たことだってあるんだぞ。しかも誰も彼もアンタみたいなチンチクリンとは比べ物にならないような美人ばかりだった! よってアンタは付き合うハードルすら高い上に万が一付き合えたとしてもすぐに振られる可能性が限りなく高い!! その点俺はマネージャーとはいえずっと傍に居ることを許されているんだからな!」


 思わぬ事実を教えられ、月は目を丸くする。


「松田さんって女性関係派手なんですね。意外……」


 月の反応に種田は怪訝な顔をした。


「なんだその純粋な驚きの表情は。ここは幻滅したり、ショックを受けるべきところだぞ」


 そうだろうか、と月は首を傾げる。


 レックスがモテることなど誰に聞かずとも分かりきった事だった。恋愛初心者の月がレックスのハートを射止めることも、万が一射止めたところでその愛情を持続させることも途轍もなく難しいという事は想像の範囲内だ。


 唯一引っ掛かったのは別れて後に直ぐに新しい彼女が出来るという点だったが、それすら嫌悪の気持ちは湧かない。ただ、一聞しただけだと不誠実な印象を受けるような付き合い方をレックスがするとは月には思えなかったのだ。


「なんて言うか、松田さんって一見チャラいしフランクな接し方をする時もあるけど、人の機微に聡かったり、自分自身もなんだかんだ繊細な人のイメージがあったので」


 肩を抱かれたり頬に触れられたりと時々ちょっとおかしなくらい距離を詰めてくる事があるレックスだが、その反面、過去の動画に使ったモノを宝物と言われて喜んだり、月のコンプレックスを知った上で真っ直ぐに優しい言葉をかけてくれたりと繊細で聡い面も見てきた。それらからレックスが気軽に誠意のない恋愛をする姿はどちらかというと想像し難かった。


「取っ替え引っ替えで彼女が代わるって事は表面上の付き合いで、あんまり心を通わせてはいないのかな? 大人なお付き合いって奴がスタイルなんですかね?」


 思った事をそのまま口に出せば種田は目を見張っていた。


「……アンタにはレックスが繊細な男に見えるのか?」


「えっ? まぁ、はい。なんとなくですけど」


「ここ数ヶ月、週二回、家事代行の仕事をしにきていただけなのに?」


 驚きの表情で真っ直ぐに種田に問われて月はコクリと頷いた。すると種田は落ち着かなさそうに視線を逸らしながら首の後ろを掻き、また背中を向けた。次いで出てきたのは憎まれ口だった。


「レックスが取っ替え引っ替えの表面上だけの大人の男女交際しかしてないって分かった割に落ち着いているな。さては素朴を装ってアンタもだらしの無い恋愛に免疫があるのか?」


 鼻で笑う様に言われて、月はむっとした。


「いいえ、彼氏がいた事も無ければ恋愛だって殆どした事がありません。なので、これまでの松田さんの恋愛に倣った相手は目指したくないですね。私は種田さん派です」


「……俺派?」


 何だそれはとバックミラー越しに種田に投げかけられ、月は密かに心臓の鼓動を早くさせつつ、平静を装って微笑んで見せた。


「心を通わせた長いお付き合いを目指したいです。どんなに私がチンチクリンで、松田さんの恋愛対象にならなくても、今の気持ちが持続する限り、自分の出来る努力を尽くして、頑張って好きになって貰おうと思います」


 きっぱりと言外に改めてのライバル宣言をする。すると種田は月が生まれてこの方耳にしたことのない大きさと長さの溜息を吐いた。


「やっぱり俺は五島さんが大っ嫌いだよ」


 不思議な事もあるものだと月はハンドルを取って車の運転を再開した種田の後ろ姿を見つめた。


 大っ嫌いと言われたにもかかわらず、種田の声はそれまで言われたどの台詞よりも柔らかい印象をもって狭い車中に響いたような気がしたのだ。

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