EP015 Middle school
いつもの満員電車…
いつもの登校風景…
変わらずいつもの教室からの窓の景色…
教室では秋葉原ギルドの話して盛り上がっていた。
インスタやツイッターがバズっているらしい。
私からしたらまあ子供が好きそうな話だ。
聞き耳を立てるとなんでも異世界風な建物で冒険者ギルドなるものが出来たらしく店員さんはコスプレしている。
かわいいスタッフとイケメンも居るらしい。
今度秋葉原にでも行ったら冷やかしに覗いて見るか。
あ!三日月が入って来た。
教科書で顔を隠す。
まだ危ないバレてない。
午前中の授業が終わり。
待ってましたお昼ごはんです。
教室の後ろ扉から月城リンが大声で入って来た。
『レイ!お昼一緒に食べよう!』
屋上行こうと誘って来る。
「あーー、喧しい…」
「あ!」
三日月がこっち見てるバレたか?
見てるが目が悪いのか気が付かない。
気のせいだと思って一度前を向いて直ぐに振り向くと!
これまた大きく声で
」あーー!神ーー!』
と言ってこっちに向かって来る。
恐ろしいからリンと走って屋上に逃げた。
三日月は足が遅いから撒いてやった。
リンはなんで逃げたのか?と聞いて来た。
あいつはやばいやつだから逃げたと言っておいた。
あーそうかと頷いている。
いつものベンチに座っておにぎりを食べる。
リンはこの前の話しを友達に伝えたら
次の日からグループで帰る様になったと言って喜んでいると教えてくれた。
それは良かった。
『それでなんでスコープ持ってんの?』
「覚えていたんだその事』
私、趣味でモデルガンを集めていて、対人戦闘ゲームが好きだから新しいく買ったパーツが嬉しくて見ていたと伝えた。
「流石にモデルガンでも銃本体を持ち歩いていたりお昼に屋上からスコープ越しに見てたら先生に捕まるよ」
『そりゃそうだ!』
『見た目と違って変わった趣味だな』
『ちょっとそのメガネ取ってみろよ!』
ひょいってメガネを外された。
動きが素早い流石にバスケ部だ。
『メガネ無い方がレイ、かわいいぞ!』
恥ずかしいからと直ぐにメガネを掛けた。
どうでもいい事をリンはズバッと言ってくる。リンは裏表がないから好きだ。
『今日さ部活無いからさ学校終わったらレイの家遊びに行っていいか?』
「え?」
「家?」
「なんで?」
『レイの部屋がどんなか興味あるからだけど』
なんで私の部屋なんか皆んな見たがるのか分からない?
『ねぇいいでしょう?』
なんだかぐいぐい来るなぁ。
「わかった、わかったからいいよ」
断れない無いパターンだ。
『じゃあ授業終わったら迎えに行くからな』
大声出すから来て欲しくないので門の前で待ち合わせにした。
その後も他愛もない話をリンがして私は聞き役だった。
お昼ごはんから戻ると三日月がこっちを見ている。
目線を外す、、、
こっち来た、、、
『やっぱりレイちゃんだ!』
『同じクラスだったなんて言ってよ〜』
「別に聞かれなかったから、、、」
『昨日はご馳走様でした』
この子ちゃんと御礼を言える子なんだ…
その後もずーっと話しているから
三日月に耳元で…
『いいか!」
『お前なら分かると思うがガンマニア!」
「私はスナイパーだから普段から教室でも気配を消したり訓練しているんだ!」
「分かるか、、、」
「おしゃべりしたいだろうけど学校の外なら訓練外だから大丈夫だぞ!」
三日月はすげー頷いている。
『スナイパーですね』
『ジョブですか?』
『スキルですか?』
『ジョブだ!」
と伝えると何を理解したのか大きく頷いている。
『ではやり取りはLI◯Eで?』
と言うから
「バカ!LI◯Eトークは全て某国に傍受されている」
と伝えると驚いていた。
『それではまた報告にきます』
と言って自分の席に戻った。
こっち向いて手を振っている。
ウザいか私は手で止めろシッ、シッとした。
額に手をやり舌を出してポーズしているがもう相手にしないで外を眺める。
これで暫くはこっちに来ないだろう。
休憩時間にさっきの授業の質問に来た男子が
『朝比奈さ〜三日月と知り合いなの?』
と聞かれて、昨日たまたまガチャガチャをやっていて被ってしまったトイを交換しただけでそこで初めて話したと説明した。
あのちびっ子はああ見えてお受験組で学年1位の成績だから周りは気後れして話し掛けづらいらしい。
「教わるならあっちの方が良いぞ」
と言ったら
男子は
『8位くらいがいちばん聞き易い』
と冗談で軽口を言われる。
『それとバスケ部の月城も知り合いなのか?』
と聞かれて、たまたま屋上ごはん組みで一緒になって話す様になったと伝えた。
「なんでそんな事聞くのか?」
と質問すると。
『朝比奈ってひとりが好きで群れないし余り友達居ないと思っていたんだけど以外だなと思って』
「友達居ないは余計だ!」
私は最近になって変わった人に好かれる様になって面倒だと伝えた。
『そこだよ!そのクールな感じが逆に構いたくなるんだろ』
「そんなものか…」
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