EP013 SHINJUKU

「はあ〜」

今日は面倒なやつと友達登録され

とても疲れたから帰りに新宿駅で下車して

寄り道する事にした。


新宿小田急ハルクのアニメイトとビックリカメラをぶらぶらする。

書籍新刊コーナーで気になる漫画本を2冊購入した。


ミリタリーのカプセル玩具を3回、回してお目当てをゲット!

わくわくブロックのミリタリーコレクションだ。

1回目、特殊戦闘員

2回目、レジスタンス

3回目、スナイパー!GETした。


ウキウキしながら歩くとそこに!

なんと!

カプセルトイ銃シリーズがあるではないか!なんたる奇跡的、運命的な出会い!

先に並んでいる人の後に並んで待つ。


『お待たせしました』

と挨拶されて顔を見ると


何と!

三日月マヤ!?

拗らせちゃんじゃありませんか。

私は顔を背けて

『ありがとうございます」

と言いカプセルトイに向き合う。


3回、回して、、、

1回目、G3A3アサルトライフル

2回目、G3A3-1狙撃仕様モデル!


「やったーGET!」


3回目、AK47フォルディングストック


「まあまあだな」


欲を言えばSG 55自動小銃が欲しかったがいいだろう。

そのままやったらカプセルトイの沼に入ってしまう。


何やら後ろから物凄い圧がかかる。

振り向くとそこに三日月が涙目になりながら私の手にあるAK47フォルディングストックをジーッと見ている。


右に動かす三日月の目が追う

左に動かす三日月の目が追う

こりゃ面白い。


そうしていると三日月は

意を決して話しかけて来た。


『あの!』

『そのAK譲ってください』

『お願いします!』


カプセルトイあるあるでその場で見知らぬ人と交換は割とある。

特に3被りした日には地獄だ。


「はい、いいよ」


『ありがとうございます』

『ありがとうごじゃいます』


あ!噛んだ…


がま口?から200円出そうとしている足元を見ると3被りしていた彼女は地獄を見たんだ。


先に回してくれてありがとう。

可哀想だからそれと取り替えてあげると言った。


『あなは神〜』

と言われた。


此処でやっと同じ制服な事に気が付いた三日月!


『同じ学園なんて神〜』

と言い出す始末。

AKを渡すと飛び跳ねて喜んでいる。


恥ずかしいから辞めなさいと宥める。

小動物と戯れている感じがする。


名前を聞かれたからスルーしようとすると袖口を小さく掴まれ振り向くとまたもや涙目で此方を見てくるからしょうがないから


「朝比奈です」

と答えると


『名前は?』


「レイ」


『私は三日月マヤです』

『よろしくお願いらします』


何をよろしくなのかもう会わないと願う。

しかも言葉噛んでるし


『レイちゃん!』

『私のお友達になって下さい』


「はあ?」


リンといいマヤといい

こんなに直ぐに友達になるのか?普通?


まるで告白タイムの様に手を差し出して頭を下げている。

人前で恥ずかしいので直ぐに手を取り足元のカプセルトイを拾って持たせた。

また涙目になっている。


それじゃと言って歩き出すと三日月が付いてくる。

ビックリカメラでヘッドホンを見ていると直ぐ横にいる。

なぜかニコニコしていてキモイ。


ゼンハイザー GSP 670:Bluetoothを見てネットで調べて買う事にした。


三日月からこれがかわいいからして見ろと言われ装着した。

確かにホワイトはかわいい。

HS-G01WH ゲーミングヘッドホン ホワイト

3.480円


なんでかお会計している。

まあ安いからいいか…

DSの有機EL用にしょう。


お腹空いたと言い出したから

2人で回転寿司に行った。

いつも4皿しか食べれないから

今日はレイちゃんと半分こして色々なネタが食べたいと言い出しシェアした。


凄えニコニコしている。


「やばい?」


さっきから完全に三日月のペースになっている。

まるで妹が出来た様な感じに可愛がってしまうのは何故か?


結局奢ってあげた。

だって4皿しか食べれないから可愛そうだった。


このままずっとついて来そうな感じがしたので母親の用事で新宿伊勢屋に行くからと言って西口改札口でバイバイした。


改札を通っても両手で手を振っている。

恥ずかしいからと手で早く行けと促すと。


『明日学校でね〜またね〜』

とあのちびっ子で何処ら声が出ると思う大声で言う。

これでは終わらないから私がバイバイして終わりにした。


ふーー、疲れた1日だった。

デパ地下で甘い物でも買って帰ろ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る