第46話 華隊の女たち
「うぅ……」
彼の目の前には
およそ寒さを防ぐのには役に立たないだろうそれらの夜着は、間違いなく夜の
肌も
だが、すぐ
彼女はホルドの顔を
「目を
聞いたことのないその言葉に困惑するボルドを見るとバーサは自慢げに説明する。
「本家に
そんな視線を向けられていることが、こんな状況に
そしてブリジットの顔を思い浮かべると、勇気を出して声を
「わ、私はブリジットの情夫です。この身も心もブリジットのもの。決して他の人のものにはなりません。私を
だがバーサはその言葉もまるで意に介することなく言った。
「女王の情夫が他の女と交わるのは
「し、死罪を恐れているのではありません。私を汚すことはブリジットの名誉を汚すこと。それだけはまかりなりません」
ボルドはそう言うとじっとバーサを
彼女の顔を直視するのは怖かったが、ブリジットのことを思うとボルドは
そしてブリジットのことを軽んじられるのはどうしても我慢が出来ない。
バーサはそんなボルドの視線を受け、しばらく
「やれやれ。思った以上にブリジットの犬としてきっちり調教されてしまっているようだな」
そう言うとバーサは視線を上げ、控えている女たちを見る。
「おまえたち。調教の方針転換だ。こいつを好きなだけ
その言葉に女たちが戸惑いと不満の表情を浮かべる。
「
「こいつは自分がブリジットのものだということを根底まで叩き込まれている。要するに他の女なんざ眼中にないってことだ」
挑発するようなその言葉に、
バーサはそれを見てニヤリとすると、
「決して自分からはこいつの上に
そう言うとバーサは革袋の中に指を突っ込み、中から
バーサの指に光るその
(あれは……)
そうしてボルドが何かを思う間もなく、バーサはその白い
「くっ!」
ボルドは必死に身をよじってそれを避けようとするが、バーサは左手でボルドの頭を
その薬は先日の
ボルドはクッと歯を食いしばって懸命に刺激に耐えるが、薬の効果がすぐに出始める。
ボルドの意思に反してそそり立つそれを見たバーサがククッと
バーサは立ち上がると右手を布で
彼女がそれを床に放ると、袋の口の
「最初にボルドをその気にさせ、導き入れた奴への
そう言うとバーサは高笑いを響かせながら天幕を後にした。
残されたボルドは体の
「さあ。明日の朝まで長いわよ。楽しみましょう。情夫の坊や。ブリジットのことなんてワタシたちがすぐに忘れさせてあげる」
そう言ってボルドににじり寄る5人の女たちはさながら、舌
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